U.F.O. SAのバッテリーを換装する

U.F.O. SAを使いまくっているとどうしても劣化してくるところがあります。
これまで筆者は断線の修理や摺動部の摩擦抵抗低減など、メンテナンスをいくつか実行してきています。
(それらの様子は『U.F.O. SA TW レビュー メンテナンス 修理 カテゴリーの記事』タブにまとめています。)
そんな中で、真っ先に劣化することが想像できるところについてこれまで筆者は(対外的には)触れてきませんでした。

それが『バッテリー』。
しかし、筆者はバッテリーについて見ないフリをしてきたわけではありません。
このブログの下書きとして履歴に残っているだけでも2018/11/07、つまり、一年半前には既に思うところがあって記事を書き始めていました。
ただ、当時は「バッテリーが怪しい」という懸念だけしか内容が無かったので公開せずに置いたのです。

それからカウントしても一年半。
いよいよもってバッテリーやばいな状況に陥ってしまいましたので、ここに改めてその顛末を記述しておきたいと思います。

対応する製品はこちらです。

筆者の所持するU.F.O. SAも、特に初代は2015年7月の購入ということで、そろそろ丸5年に差し掛かろうとしています。
途中、コントローラーケース内で断線が起きてしばらく使用していない時期もありましたし、自己修理して復活してからは2台体制になって片乳分だけ動かすようになったので負荷そのものは減っているのですが、それでもバッテリーの劣化は結構気になるレベルで進行しています。

やはり、初代の方が酷使していたのでしょう。
現在、片乳ずつ2台のコントローラーに負荷分散していますが、明確に初代のバッテリーが早く容量枯渇してしまいます。
また、充電するときの挙動も不安定で、そこそこ使用した後に充電しようとするとのっけから充電完了の緑色ランプが点灯してそのまま充電終了してしまう、なんてこともちょいちょい起こったりします。

いずれはバッテリー周りもどうにかしないと、と思いつつ使用を続けてきたわけですが、本格的に使えなくなる状態まで粘っていると、U.F.O. SAを修理するまで使用出来ないという、長期間ストレスにさらされる危険性も有るわけです。
筆者はもうU.F.O. SAが無いとイキてイケない身体になってしまっていますので、そういう事態は非常に困ります。

そこで、どこかで踏ん切りを付けて、使用不可期間をなるべく少なく抑えるメンテナンスをしたい、と思っていたわけです。

ところで、メンテナンスの方法としてはいくつかの候補があります。

素直にバッテリーを換装する案

一番無難な選択肢です。
同じサイズのバッテリーを調達して、付け替える。
筆者の場合は1台のコントローラーで片乳だけしか動かさないようになって負荷が半減している、ということもあって、不良品にさえ当たらなければ、今度は5年を大きく超えて使い続けられる、という期待も持てます。

ただ、『同じサイズのバッテリー』の入手が、あまりしやすいとは言いにくい状況にはあります。

筆者がコントローラーを分解したときのバッテリーには「062540」という印字がありました。
これがいわゆるサイズ表記でして、各2桁ごとに区切って、06×25×40mmというサイズのクラスのものであることを指し示しています。
じゃあ、これで検索すれば同じサイズのバッテリーを探し出せる?
かと思いきや、どうやら現在では厚さの単位が一桁繰り下げられているようで、今同じサイズのバッテリーを探すのであれば「602540」で検索すると良いでしょう。

しかし、「602540」ってあまりメジャーなサイズではないようでして、ドローンやラジコンなどの普及によりこの手のLi-Poバッテリーはそれなりに手広く販売されてはいるのですが、良く見つかるのは「852540」とか「902540」とか、より分厚いサイズだったりします。
一番無難なのはもちろん同サイズでの換装なのですが、もし、問題なく収めることができるのであればサイズアップはバッテリー容量アップにも直結しますので、若干大きいサイズも視野に入れられないか検討したいと思いました。

そこで、U.F.O. SAのコントローラーを開腹しまして、軽くバッテリー周りの空きスペースを測ってみました。
※内蔵物があるままでの計測ですのでどうしても精度が落ちます。より正確な計測は皆さま方各自にてお願い致します。

UfoSaBattery-001.png

幅は約43mm。
但し、画像にも映っているように、配線が通っていることを考慮すると、43mmフルにはバッテリー用スペースとしては使えないことになります。

一応、もう少し角度を変えて撮ったものも。

UfoSaBattery-002.png

続いて奥行き。

UfoSaBattery-003.png

こちらはだいたい25mm。
奥行き方向にも、配線が通っていること、直上の画像ではスケールに隠れてしまっているのでさらに上の画像でご確認いただければと思いますが緑色の電子部品(なにこれ?)もありますので寸法的な余裕はありません。
立体的に逃げているのか、元のバッテリーが25mmよりも若干小さいのかもしれませんね。

一応、こちらももう一枚。

UfoSaBattery-004.png

で、最後に厚みなんですが、これが判断が難しくてですね、

UfoSaBattery-005.png

こちら側、底面は黒いコントローラーケースの底だとして、

UfoSaBattery-006.png

反対側はだいたいこの基板とぶつかるようになるのですが、こちらの基板で一番嵩張っているのが右上の白いシールが張ってある部品で、ここまでの間の空間高さを測りたいのですがううむ……

バッテリーが付いている側の黒いケースから緑の基板表面までが約4mm。
コントローラーボタンの足(すぐ上の画像で左上に見える渦巻き付きの突起)のすぐ右隣にあるネジ穴付きの柱が上記の基板とネジ留めされるのでその高さを測ると約7.5mm。
こちら側の基板が浮いている分の高さが一番嵩張っている部品のところで約3.5mm。

というわけで、4+7.5-3.5=約8mm、と計算上、筆者による計測結果ではこうなったのですが、誤差が増し増しである可能性があるのであまりこの値を信用しないでください。
また、この結果は配線やバッテリーを固定している(かもしれない)接着剤の存在を考慮しておりませんので、仮に約8mmが正しかったとしても8mm厚のバッテリーが楽に収まる保証は全くありません。

ここで、さらに注意事項です!
Li-Poバッテリーは袋に入っているだけなので外圧により変形しやすいのですが、バッテリーの変形は御法度です。
乾電池などのように単体で流通されるような製品ではなく、あくまでも内蔵部品の類であるので、バッテリーの保護は外部で担ってあげる必要があります。
ここではそれが黒いコントローラーケースです。
このケースがバッテリーを守ってあげる必要があるのです。

それを無理に大きめのバッテリーを詰め込んで抑え込んだりしようものなら……爆発しても知りませんよ? ってなります。
話脱線しますけど、一昔前にとあるメーカーのスマホで爆発事故が多発して問題なったの覚えています?
あれ、設計詰め過ぎてバッテリーに圧力掛かり過ぎ、ショート起こして爆発ですからね。

そう考えると、少しくらい厚いバッテリーでも……とはとても言えなくなってきます。
それに「652540」程度だったらまだしも、85とか90ですからね、流通量が潤沢なのは。

え? コントローラーケースの柱を嵩上げ?
ケース閉じれなくなって防水性がガタ落ちしても良ければ、って言いたいところだけど、コントローラーのボタンスイッチの足(すぐ上の画像で左上に見える渦巻き付きの突起)も同じ分嵩上げしないとスイッチ押せなくなるよ。
それに、そこまで妥協するくらいならもっと良い案があります。

モバイルバッテリーを外付けする案

もうバッテリーの内蔵は諦めて、モバイルバッテリー付けちゃおうぜ、という案です。
ただし、これはあくまでも筆者が自己責任の元に行う場合の案です。
決して、おすすめしません!
仮にこの案を実施される場合でも必ずご自身で良く勉強されて安全を確保したうえで自己責任にて行ってください。
筆者がここに記述することの正しさを筆者が保証することはできませんし、鵜呑みにしないでください。筆者も素人です。

防水性や携帯性など、取扱いのしやすさを大きく損ねることになりますが、筆者の場合に限って言えば、筆者は既にコントローラーを身体から離すためにケーブルの引き伸ばし&配線し直しを実施済みであり、筆者のチクニースタイルではコントローラーは枕元に静置している状況ですので、防水性も携帯性も不要っちゃあ不要、ではあります。
(しかも、毎回2台同時使用ですからね。携帯性なんて何も無いですよ端から。)

また、これとは別に、コントローラーの充電部分が壊れちゃったんだぜ、などという場合は、むしろこのモバイルバッテリー外付け案の方こそが有力候補になり得ます。
というのも、バッテリーの充電はこのモバイルバッテリーに元々付いている充電口から行えば良いからです。

モバイルバッテリーは出力が5Vに昇圧されているため、この昇圧された後の電力は使わないようにします。
昇圧前のLi-Poバッテリーから直接電線を引っ張ってくれば良いのです。
5V出力は昇圧回路の出来不出来が物凄く影響してきますが、Li-Poバッテリーから直であれば電力はだいたい安定しています。

ただし、お決まりの注意事項!
Li-Poバッテリーを熱するのも当然御法度です!
モバイルバッテリーの中を見てみて、Li-Poバッテリーにタブや出力配線が付いておらず端子がバッテリー本体と十分に離れていない場合は加工を諦めましょう。
そうでなくともハンダ付け作業が下手くそなだけで十分に怖いです。
恐る恐る作業して何度もバッテリー本体を加熱してしまうなんてことになると最悪ですので、スパッと短時間でハンダ付けを終えられる技量も必要になります。(もしくは十分な冷却インターバルを取りましょう。それでも何度も作業をやり直すのはオススメできません。)(あれ? これ、筆者ムリじゃね?)

まとめると、出力は昇圧前の段階で取り出し、充電は元々モバイルバッテリーに付いている端子で行う、とこういう算段です。

モバイルバッテリーは流通量が非常に多いので安価に調達できますし、5V出力は使用しないので昇圧回路の良し悪しを気に掛ける必要がありません。
……そうなると、ほら、凄く良い製品の候補があるじゃないですか。税抜きで500円のやつ。
当初は3000mAhでしたが、最近4000mAhのものも出回り始めてますよね。
U.F.O. SAの内蔵が520mAhですから、スペック詐称とかの問題は取り敢えずここでは考えないことにすればざっと8倍近い容量になるわけですよ。
これはもう、チクニーヤリまくれ過ぎて乳頭ガバカバに開きそうですね。(なんじゃそら)
筆者は2台体制なので1つのモバイルバッテリーから2台のコントローラーに電力供給するようにしたとしても4倍近い容量ですよ。

ちなみに、U.F.O. SAを全開で動かしても2時間動かせるらしい(製品説明より)ので1時間当たり260mA。しかも昇圧していない3.7Vでの使用電力量ですので、5V1A出力できると謳っているモバイルバッテリーで出力的にも全く問題はありません。

なので、筆者がこの案を実行するとしたら、1つのモバイルバッテリーから2台のコントローラーに配線を引いて、全部くっつけてひとまとめにします。
そうしたら、デカくはなるけど、そこそこ扱いやすいよね。
なお、コントローラーへの配線をどこに通すか、という点でちょっと悩むことになります。
コントローラーの充電口を撤去しちゃって、そこに電線を通すという案もあるのですが、もう二度とバッテリー内蔵に戻らないのであればそれでも良いと思うのですが、戻る可能性があるうちは残しておきたいとも思います。
でも残すとなるとどこか変わりにコントローラーケースを切り欠いたり穴を空けたりする必要があるかもしれません。
モーター(カップ)への配線部分も太い腺を引き直したので寸法的に余裕無いんだよなあ。
1台のコントローラーでは1つのカップしか動かさないという前提で、片側の配線を撤去して変わりにモバイルバッテリーからの腺を引いても良いかもしれませんね。

いずれにしろ、何を維持して、何を恒久的に失っても良いか決断する必要が生じてしまいます。

と、いうわけで、モバイルバッテリー案も良いことは良いのですが、まだそこまでカスタマイズする覚悟が若干ですね、……なんてったって、修理繰り返してぼこぼこになってますけど元を正せばU.F.O. SA2台。掛かったお値段4万円+税、ですからね。
中でも電線やバッテリーは故障や消耗をしやすいので仕方が無いとしても、コントローラーやカップなどのガワは貴重品ですからね。
コントローラーとカップさえ生きていれば修理のしようもある、ということで、コントローラーを部分的にでも破壊することはできば避けたいところなんですよね。

まあ、でもカップを破壊するほどクリティカルではないか。
もう戻ってこないって決断すれば良いだけだし、コントローラーケースの一部を欠損させるだけですからね。

ちなみにですが、ACアダプタ駆動という手も考えられるかとは思いますが、4V辺りのものを探し出す必要があります。
5Vでは過剰です。降圧させる必要が出てきます。
しかし、それにしても、どうしてUSBは5Vなんかにしたんでしょうね。
3.9V± 5%とかにしてくれていたらリチウムイオン電池を介しても昇圧降圧不要に出来たかもしれないし、3.9VのACアダプタが流通すればリチウムイオンバッテリーとACアダプタの置き換えも楽に出来そうなのに。
……なんて思うところが筆者が素人たるところなんでしょうね。

とかなんとか言っているうちに、その日は突然やってきました。

内蔵バッテリーほぼお亡くなりに

筆者の2台あるU.F.O. SAはどちらもそれなりにバッテリーがヘタっていましたが、特にヘタりが気になっていたのは初代、1台目の方でした。
片乳ずつ同時に2台使用していて、どうしても早くバッテリー切れの症状を起こすのが初代。
しかも、しばらく使用した後に充電しようとしてもいきなり満充電を示す緑色のランプが点灯して充電出来なかったりします。

実は2018/11/07だけでなく、2020/03/23にもバッテリーに関する記事を書こうとした形跡が残っています。
このときは満充電から一回だけチクニーした後の状態でモーターに掛かる電圧を測定していました。
筆者はコントローラーからモーターへの配線の途中にコネクタを挟んで外せるようにしてあるので、そのコネクタ部で電圧を測定できるのです。
そのときは初代も2代目も3.99Vとか、ほぼ4Vの電圧がありました。

UfoSaBattery-008.png

(この画像は2020/05/04に撮ったものですが、2020/03/23時点では初代も2代目もこんな感じでした。)

ただし、これはコントローラーを介した出力電圧であって、バッテリーの電圧が直接出ているとは限らないことに要注意です。
ですが、最大パワーにするとむしろ若干電圧の測定値が落ちる傾向にあったため、恐らくコントローラーはバッテリーの電力を時間割合で出力したりしなかったりといわゆるPWMのチョッパ制御をしているだけだと思われます。(テスタはその電力発生時の電圧を拾っているだけ)

ところが、2020-05-03なんか初代のバッテリー切れ症状が異様に早く起こり、その夜は充電したまま寝たのですが、翌日電圧を測ってみると3.75V。

UfoSaBattery-007.png

充電不足? と思って充電してもランプが全く点きません。
普通でしたら、充電プラグを挿し込むと、白いランプとともに黄色ランプが点滅するか満充電ならば緑色ランプが点灯するはずなのですが、その全てが一切点きません。
コントローラーの故障も疑われたのですが、一応電源は入るし、アタッチメントも動くことは動きます。
ということはバッテリーがヘタった可能性が一番高いと言えそうです。

これは困ったぞ。
……って、実は2020/03/23にもバッテリーの記事を書いていた筆者はこのときしばらく考えた後に一つの決断をしていました。
取り敢えず、1回はそのまま換装できるバッテリーを調達してみる。それで何かしら問題があったり満足行かなかったりしたらモバイルバッテリー外付け化を考える、と。

取り敢えずということで、今回は価格重視で安価なバッテリーを個人輸入しました。
購入したのが2020/03/31。製品到着は記録を残していなかったので正確な日付は覚えていないのですが3週間掛かったかどうか、ってくらいです。
ただ、海外通販による個人輸入はその搬送経路やそのときどきのタイミングやらなにやらで到着までの日数には大きな差異が生じます。
速いときは1週間掛からないときもありますし、遅いと延々来なくて返金処理請求して別のところから再購入なんてことになったりもします。ご参考までに。

あ、で、結局「602540」では安価な製品が見つからず、購入したのは「602535」。若干小さいサイズにしました。筆者購入時のお値段は2個で525円。このときは他にも同時にちょっと買って300円引きのクーポンを使いました。(だからといって実質225円ってわけではないですよ。クーポン使用条件の最低金額ってもんがありますので、まあ比率で按分したら実質500円弱、くらいは言っても良いような気はします。)
小さくなるとバッテリーの持ちが心配になりますが、一応スペック上は600mAh。元が520mAhですから、増えてはいます。
実質をどれだけちょろまかしているのか次第ですが、筆者が購入した製品のレビューには実測で500mAhだったという記載がありました。
もし、520mAhが誤魔化していないのであれば微減することにはなりますが、特に筆者の場合は1台で片乳にしか使わないようにしているので、そこまで軽微な容量差に神経質になる必要もありません。
それに今回バッテリー換装の経験を積んで成功すれば、次の換装もハードルが下がりますからね。
不良品さえ掴まなければ、また5年くらいは持つんだし。

ちなみに、バッテリー容量のちょろまかし問題についてですが、一定の容量密度を超える製品は一般的な物流に乗せられなくなる決まりがあるようなので、青天井のちょろまかしは一応出来ないことになっています。通販で販売出来なくなっちゃうからね。

ちょっとおっかなかったのが、電線の端が剥き出しのまま梱包されていたこと。
プチプチは結構しっかり巻かれていて、中華通販特有(かどうか知りませんが)のやたらと粘着力の強いテープでがっちり留められていたので中で動くようなことはなかったであろうとは思いますが、これ、運悪くショートとかしちゃったりしないんですかね?

到着後すぐに電圧確認しまして、そのときはどちらも4.1Vもしくはもうちょいくらいありました。
写真を撮るために2020/05/04にもう一度測りましたら、

UfoSaBattery-009.png

4.0Vまで落ちていましたけど、まあOKでしょう。
ちなみに、電線の端に付けている白色透明のセロハンテープは筆者が自前で付けたものです。
ビニールテープの方が良かったかも。

サイズの実寸も測ってみましょう。

UfoSaBattery-010.png

幅は約37mmってところ。
袋を折り畳んでいる端っこのところとオレンジのテープで覆われているところの部品がやや出っ張っているので、それを含めるともうちょっと数値が増えます。

UfoSaBattery-011.png

奥行きは25mm弱。
この袋の折り返しが思ったよりも硬いので、そんなに簡単に変形してしまうわけではなさそうです。

UfoSaBattery-012.png

厚さも6mm弱。

幅だけは2mm強ほどサイズオーバーしていましたが、簡易過充電防止基板の取り付けで誤差がそれなりにあるのかもしれません。(し、実は四捨五入的に37.5mmまでは35クラス扱いにしている可能性も微レ存(死語))

で、相変わらず、サイズが小さくなっているのに容量が増えている、という点で少々不安がありまして、っていうか想像していたより小さく軽かったもので。
んで、手近に近いサイズのバッテリーがあったのでちょっと比較をしてみました。

UfoSaBattery-013.png

こちら、比較対象はハードケーシングされているものです。
まず幅が40mm弱ということで2mmちょいくらい大きいです。

UfoSaBattery-014.png

奥行きは31mm強。
ということで、6mmちょい大きいですね。

UfoSaBattery-015.png

厚さはほぼ6mmジャスト。
厚さはほとんど同じとみて良さそうです。

これで、600mAhに対して850mAhですので、まあ、案外こんなもんなのかもしれませんね。
それにしても、思ったよりも軽くて小さいです。はい。
ドローンの需要で小型軽量化に拍車が掛かっているんですかね。

バッテリー換装作業

購入したバッテリーの充電を急ぐ必要もなさそうだし、慌てて作業することもないかと置いておいたら、少なくとも1台が突然バッテリーお釈迦になったので、急遽バッテリー換装作業開始です。
せっかく2個買っているので2台同時換装をしたいところですが、失敗したらチクニー出来なくなって目も当てられないので、取り敢えず初代の方だけ換装してみて、問題が無ければあまり日を置かずに2代目も換装する、という方向で進めて行きたいと思います。

何度か開腹作業をしているせいか、ネジ3本外しただけであっさりコントローラーの中身が見られるようになってしまっています。(^^ゞ
今回いじるのはコントローラーの内側だけですので、白いシリコンカバーを外すのもボタンの付いていない側だけで十分です。シリコンを引き裂いてしまわないよう注意。

コントローラーの開腹が出来たらケースに固着しているバッテリーの引き剥がしに掛かってみます。
筆者も初めての作業ですので、バッテリーの底がどうなっているのか知らないのですが、バッテリーを掴んで引っ張ってもほとんど剥がれないしバッテリーが変形してしまいそうでしたので、バッテリーの底面にマイナスドライバーをねじ込んでてこの原理で浮かせるような形でどんどんと奥まで接着を剥がしていきました。

そして、剥がれた結果。

UfoSaBattery-016.png

どうやら、厚さ1mmくらいの緩衝材付き両面テープで固定されていたみたいです。
なるほど、やっぱり厚さを欲張らなくてよかったですね。
衝撃吸収とショート防止を兼ねた固定だと思われますので、この緩衝材の部分はそのまま再利用させてもらうことにしましょう。

UfoSaBattery-017.png

配線を間違わないためにバッテリーの接続先の写真を撮っておきました。
基板上にも「Red」「BK」というシルク印刷があるので、まあ、大丈夫ですね。

それではハンダゴテ等一式を準備しまして、まずは古いバッテリーの配線を外します。

UfoSaBattery-018.png

なんか、結構ハンダが基板上に残っているので、このまま新しいバッテリーも付けられそうな感じ。
新品のハンダに交換すべきって意見もあるかもしれないけど。

UfoSaBattery-019.png

というわけで、今回はこのまま付けてしまいました。
元のバッテリーよりも電線が細くて短いのでうっかり切ってしまわないように気を付けます。
あと、周りの部品を融かしてしまわないように注意です。

この段階で一応、導通テスト。
うん。充電ランプ点いた。
やっぱり、バッテリーが寿命だったっぽいね。

UfoSaBattery-020.png

そしたら、中で暴れてショートとかしないように、うちにある中ではしっかりしている方の両面テープを貼り付けまして、

UfoSaBattery-021.png

元あった場所にイン!

手前の緑色の部品はバッテリーのほぼ真横にあったものですので、押し込んでしまわないよう気を付けながら設置します。
随分、スッキリしましたね。

断線させないように気を付けながらコントローラーケースを閉じたら、導通テストその2です。

UfoSaBattery-022.png

実際にアタッチメントを回転させてみています。
うん、OKそう。

これで一晩、実践投入してみて、大丈夫そうだったらもう1台の方も換装することにしましょうか。
それとも、次の寿命タイミングが重ならないように少し換装のタイミングをずらしておいた方が良いかな?

最後に、取り出した元のバッテリーとの比較もしておきましょう。

UfoSaBattery-023.png

幅は44mm強。
「40」っていうわりに随分デカいんですが、袋がかなり撚れて出っ張っているせいでもありそうです。

UfoSaBattery-024.png

奥行きは26mm弱。
こっちも袋が撚れて出っ張ったせいですね。

UfoSaBattery-025.png

厚さはだいたい6mmで同じです。

それにしてもですね、最初からだったのかどうかは全く不明ですが、この古いバッテリー、結構波打ってます。

UfoSaBattery-026.png

ほら、ぼっこんぼっこん。
それに、やっぱり、デカいし重いです。

UfoSaBattery-027.png

新しいバッテリーの心配な点はこの電線の頼りなさですね。
撚線にもなっていない細い一本線です。
ただ、良く見ると、この電線もオレンジのテープの中の基板にはんだ付けされているものなので、どうしても不満があるのであれば、この電線からして付け替えてしまう、という手も無くはないです。

UfoSaBattery-028.png

裏もぼっこんぼっこんだなあ。

と、いうわけで、バッテリー換装にチャレンジしてみた結果でした。
作業そのものは、配線引き直しや分解メンテナンスをやったときとは比較にならないくらい楽に済みました。
この楽さだったら、次もケース内に収まるサイズのバッテリーを購入して換装する方が圧倒的に楽で良さそう。そんな気がしました。
上手くすれば5年に1度の作業ですからね。
他の部分が持てば、って話ですけど。(^^ゞ

いずれにしろ、作業の危険性は変わりませんので、バッテリー換装したい場合は準備と勉強は念入りに。
安全性を十分に確保したうえで、自己責任にて行いましょう。

2020-05-10追記:

バッテリー換装した初代と、まだ換装していない2代目を両方満充電してから、2台同時使用を続けていたところ、明確に2代目が先にバッテリー切れを起こしました。
チクニーの途中でバッテリーが切れたので、その日のチクニーは初代のみで2つのカップとも駆動するようにしましたが、元気に回り続けてくれました。

と、いうわけで、バッテリー換装前は初代の方が先にヘタっていましたし、換装の効果が十分にあったんじゃないかと思います。
あとですね、プラシーボって言われちゃうかもしれないけど、新しいバッテリーは回転が力強いぜ。

2代目も近いうちに換装したいと思います。

2020-05-13: 2代目も換装しました

手順は全く同じですので、初代のバッテリーとのヤレ具合の差を中心にお届けします。

UfoSaBattery-029.png

こちらはまだ換装前の状態。
パッと見、初代のときよりも随分綺麗。

それもそのはず。
初代は不具合が発生するまで、筆者は何も気にせずに身体の上にコントローラーを置いて、おふとん抱っこして汗と湿気と熱をばんばん籠もらせながら延々チクニー続けてましたからね。(^^ゞ
初代のコントローラーを初めて開腹したときなんか、汗の結晶かなんか知らんけど、基板全体が白い粉噴いたみたいに汚れてましたからね。
2代目は初代を断線させたりサビさせてしまった反省を活かして、チャック付きビニール袋に入れて汗対策したり、そのうち初代とともにメンテナンスして早々に片乳のみの担当になったので、あらゆる負荷、負担が初代よりかはずっとマシだったのでしょう。

ただ、ちょこっとだけ気になるのがバッテリー手前の緑色の部品の配線の雑さ。
エナメル皮膜が付いているだろうから大丈夫なんでしょうけど、線同士でバリバリくっついているし、その下の金色のところにも触れるよね、これ、多分。

UfoSaBattery-030.png

せっかく開腹したので反対側の基板もまた、写真撮っておきました。

こんなん、なんぼあっても良いですからね。
中央で斜めに付けられている部品の印字にどうしてもピントが合わないという謎の現象に見舞われましたが、なんでなんでしょうね?

UfoSaBattery-031.png

そして、もう換装済み。(^^)
緑色の部品の線がくっついているのが気になって少々て指で引き離してます。
ピンセットとか使って被膜剥いでしまったら逆効果なので、鋭利なものは使わないように。
それでも、下の基板の金色には当たってしまうなあ。

UfoSaBattery-032.png

ところで、これを見てくれ。こいつをどう思う?

白いシリコンが波打っていますが、これ、千切れたわけではなくてですね、戻しきれなくなってただけ、っていう、ね。
まあ、引っ掛かるハズのところが、やけに簡単に開腹できましたからねえ。
引っ掛けの窪みが噛むところまで白いシリコンを戻せていなかったので、そりゃそうですよね。
防水性、防湿性がいくらか低下していたんじゃないかと思いますが、筆者はもうコントローラーを十分に身体から離せているので、筆者個人としては無問題です。

最後に初代と2代目の、役目を終えたバッテリーを比較してみましょう。

UfoSaBattery-033.png

上が2代目、下が初代です。
製造年月は2015-10対2015-03ということで、7ヶ月しか差が無いんですね。
まあ、実は購入時期そのものも9ヶ月しか差が無いんですけと。(そう考えると故障で未使用期間も長かったはずの初代のヤレ具合は異常。使い方で随分と変わってしまう好例ですね。)

パッと見ではっきり分かるほど、初代のバッテリーは波打っていますが、2代目はほぼ無傷。
2代目のバッテリーもそれなりに容量が減っていると思われますが、使おうと思えばまだもうしばらく使えそうな気はします。
(今回は交換用バッテリーを2個買っちゃったし、新品を放置するのもアレなので交換しました。)

UfoSaBattery-034.png

ただ波打っているだけかもしれないけど、初代の方が膨張しているような気もするんですよね。

UfoSaBattery-035.png

裏側は上の2代目のバッテリーに「ハ」の字の形のシワが見られますが、これは恐らく、接着を無理やり剥がしたときに作ってしまったシワだと思います。

最後に

アダルドグッズや同人コンテンツなどをご購入の際にはこのサイトのリンクを踏んでから購入していただけると、いくばくかの紹介料をいただけるので筆者が大変助かります。
筆者の作成コンテンツやアプリなどが役に立ったとか面白かったとか、ありましたら応援していただけると幸いです。

2020-05-05

コメント

No title 7743 [2020-05-07 11:16]

面白い記事が多く参考にさせて頂いております。
特に分解系の記事には大変お世話になりました。

最近になってUFOを使用中に常にBluetooth接続待機状態になっていると知りました。
隣人が顔なじみなもので、そちらの機器にUFOが検出されてしまうと思うと怖くて使えないのです。

検出名を変更する、そもそも検出させない等の対策方法をご存じないでしょうか?
筆者様は電子関係に大変お詳しそうなのでご知見をお貸しいただければ幸いです・・。
最悪、基板内のBluetooth発信チップが特定できれば破壊することも辞さないのですが・・。

Re: No title 山牧田 湧進 [2020-05-07 14:34]

申し訳ない。記事中に記載しているとおり筆者は本当にただの素人でして、ググッたものをゴネゴネしているだけなんです。
ですので、ここでもググッた結果を回答させていただきますね。

Bluetoothのモジュールは記事中の画像でも触れています、ちょっと出っ張っている白いシールが張ってある部品でして、筆者の記事『U.F.O. SA をメンテ&ステップアップ2 コントローラー分解』にもうちょっとはっきり見える写真を掲載していますが、
ググッた結果、
http://www.products.braveridge.com/ble%E3%83%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB/bvmcn5103-ceaa-bk/
http://www.products.braveridge.com/ble%E3%83%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB/bvmcn5103-cfac-bk/
こちらの2製品のどちらかであると思われます。

検出名の変更等は恐らく出来たとしてもROM焼きみたいな作業が必要になるんじゃないかと予想します。
難易度が高いですし、動かなくなってしまう危険性も高そうなので、手を出しづらいです。

Bluetoothの電波は微弱ですので、妨害したり距離を置くだけで比較的楽に検出不可能なレベルまで減衰させることができそうな気がします。
「bluetooth 電波 遮蔽」でググりますと、
「電波遮断ポーチ」なるものが販売されているようですし、アルミホイル最強説も良く見ます。
そこで、まずはアルミホイルでコントローラーを包み込んで、アルミホイルが破れないようにラップで包んで様子を見てみる、という案はいかがでしょうか。
完全に覆えなくてもBluetoothは元々弱いので、LTEの電波遮蔽ほど神経質に処置しなくても、距離を置くこととの合わせ技で十分な減衰効果が得られるかもしれません。

『U.F.O. SA/A10サイクロンSAコントロールアプリPro版Ver.1.00』の記事の最後の方で紹介しているのですが、スマホでBluetoothの電波強度等を計測できるアプリがありますので、それで効果を見ながら作業されるとより安心できるかもしれません。

それにしても、検出名はもっとただの型番みたいな文字列の方が良かったですよね。
「UFOSA」の文字で意味が分かる人なんてチクニー仲間だろ、と言えなくもないですが、それを勝手に近隣にバレる可能性がある形にしておいて良いのかというと、ちょっと……ですもんね。

RE:RE:No title 7743 [2020-05-07 16:16]

わざわざ調べて頂きまして申し訳ないです。
詳細な情報ありがとうございました。参考にさせて頂きます。

Re: RE:RE:No title 山牧田 湧進 [2020-05-07 16:31]

いえいえ、こちらもBluetoothを使えなくさせるという方向で考えたことが無かったので、勉強になりました。
それにしても、Bluetoothモジュールの製品ページに辿り着けるとは思いませんでした。
調べてみるもんですね。(^^)

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