まあ、なんかですね、オナホというよりかは吸引ポンプに使うとか、何かしら別の製品と組み合わせて使用する使い方が多いような気がするのですが、この2製品が似ているという話を見掛けましたので、それじゃあ比べて試用してみようかな、と相成りました。
普段はパッケージの画像から始めるんですが、まず最初にどれくらい似ているのか本体(袋入り未開封の状態)を並べて写真を撮ってみました。
それがこちら。
はい。見事に似ていますね。
ちなみに外箱にイラストと若干コストが掛かっていそうなすごテクの方は本体の他にローションとコンドームも同梱されていました。
下のぱっきんちょはこの袋がもうそのまま製品です。付属品はありません。
ぱっきんちょのコストカットが潔いのはもちろんなのですが、これがお値段を比較すると若干疑問符が湧いてきます。
筆者の購入時点でのお値段ですが、すごテク313円。ぱっきんちょ247円。その差たったの66円。
いや、ローションもコンドームももちろん外箱も別に要らんし〜、と言ってみたとしても本体ボリュームからして若干違うわけです。
この差をどう捉えるか?
詳細を暴いていきましょう。
まずは、ぱっきんちょのパッケージ写真から。
はい。潔く終了。
筆者、決してこの潔さ、嫌いではありません。むしろ好きです。
ゴミ処理とか大変ですからね。パッケージに拘られると。
一番困るのが大型ディルドのブリスターパッケージ。
ガッチリと潰れない強固なプラスチックで堂々とディルドに合わせた形をしているので、明らかに『でっかいの入ってました』ってモロばれ必至です。
型崩れ防止には良いんですけどね。
保管に使えば良いじゃない、と思われるかもしれませんが、縁がやたらと大きくてとんでもなく嵩張るのでコンパクトに保管できないんですよお。
続いて、ある意味「昔ながらの」と言ってしまいたくなる一式セットのすごテクのパッケージ。
中を見ますと、
ローションの小ボトルもなんだか一昔前な感覚です。
あ、で、結局外箱は残念ながら廃棄するのですが、今回の箱はそれほど大きくはないので展開した状態で写真を撮りました。
散々「昔ながら」とか「一昔前」とか言ってきてますけれども、ネット通販が普及する以前のアダルトグッズはお値段が一桁違っておりまして、このレベルの製品だったら4,000円くらいしていてもおかしくなかったです。
筆者の記憶が正しければ、の話ですが、筆者は昔、アラブ(透明)(一昔前の定番ディルド)みたいな外見で中が空洞になっていて、ヒダヒダこそ付いていないものの、サック的にも使えるしオナホ的にも一応は使える、という製品を愛用していました。
というか、当時のアダルトグッズは高価だしバリエーションは少ないしで、あれこれ贅沢言えるような状況では無かったので、「愛用」というよりは「それしか無かった」って言う方が近かったかと思います。
それの値段が確か3,900円だったと思うんです。消費税が5%の頃の話。
あれ? 違ったかなあ? 4,200円だったかなあ? いずれにしろ、そういうレベルでした。
それが今では外箱、ローション、コンドームまで付いて313円て。
今では逆にもっと凝った構造のオナホールが当たり前になってしまっていて、すごテクなんて旧式の日陰製品みたいな印象を持ってしまいますが、筆者はさらに逆に、今どきのオナホールは尽くすぐぶっ壊れてしまうので、もういい加減すぐにぶっ壊れるオナホに掛けられるお金なんて無いよ! となってしまっています。
と、老害のような無駄話を延々と続けたところで(ご迷惑お掛けしました)、袋も開けて本体を見比べてみましょう。
長さが違うのは一目瞭然ですが、すごテクの挿入長がほぼ15cmぴったりです。本体長としては底の厚みの分プラスって感じですね。
ぱっきんちょの挿入長は10.6〜7cmといったところです。
ヒダの細かさやツブの大きさはいずれもぱっきんちょの方が大きめで、すごテクの方が繊細です。
また、ちょっと分かりにくいですが、すごテクの底(挿入した先端)には突起が生えています。これはぱっきんちょにはありません。
角度を変えて見てみましょう。
太さはほぼ一緒ですが、全般的にぱっきんちょがやや薄く作られています。
こうして置くと、すごテクはほとんど潰れないのですが、ぱっきんちょは自重で少し平べったく潰れます。
上の画像は潰れないように置き方を工夫して撮っています。
それでは、今度は挿入口から中を覗いてみましょう。
まずはすごテクから。
一番奥に5つの突起が出ているのが見えますでしょうか。
続いて、ぱっきんちょ。
奥に1つ何かあるように見えるのは成型の痕です。ので、突起はありません。
それよりちょっと気になるのが入口付近。
ちょっと入口付近にフォーカスして撮ってみますね。
入口すぐに4つの突起があって、そのすぐ中側が一段狭くなっています。
ヒダというよりはローション漏れ防止の堤防のような造形があります。
テーパーとか掛かっていない真四角断面の堤防です。
最後にもういっこ角度を変えて見ます。
底の厚みも微妙にぱっきんちょの方が薄いみたいですね。
全般的にぱっきんちょはコストカットしつつ、ヒダや突起を大きく見せて分かりやすく売れやすい造形にしている、といった感じでしょうか?
見た目で判断するしかない購入前では分かりやすい造形の方が有利ではありそうですが。
筆者の文章の書き方でどっちが良いか途中で分かってしまった方もいるかもしれませんが、筆者の好みで言えばすごテクの圧勝です。
はっきり言って、この2製品、見た目は似ているかもしれませんが、使い心地は別物です。
見た目こそ似ていますが、一度双方を使ってみると、筆者の感覚としてはまるっきりの別物になってしまいました。
申し訳ありませんが、筆者の感覚ではぱっきんちょはただの安物。純然たるコストカッター。それ以上の感想はありません。
当然のようにPOCKET TENGAのときのような感動は一切起きません。
使えなくはないしイケはします。でも、積極的に使いたいとは思えない程度で、何も無いときに仕方がないから使う、って感じでしょうか。いや、素手で良いような気がするなあ。
非貫通型なので先端から液漏れしないという美点があるので、そういう意味では素手より使い勝手が良い側面もあるっちゃああるのですが、残念なことに、ローション漏れ防止のつもりで設けているであろう入口付近の堤防が、逆にローション掻き出しの役目をしてしまっているため、竿の根元側からの液漏れがPOCKET TENGAやすごテクなどに比べて多いです。
これはおそらく、挿入長を短くしてしまったこととの相乗効果(相殺?)で、すごテク並の挿入長を確保していたままだったらローション漏れ防止になったかもしれないけれども、挿入長を短くしてしまったらどうしても竿の根元が露呈する、露呈した部分に付着していたローションを筒内に取り込まないように堤防が掻き出してしまう。という、負のスパイラルが発生します。
ただし、もしかしたらこれは竿がそれほど長くないという方だと問題にはならないのかもしれません。
筆者は若干大きめなので上記のようになってしまいます。
逆に、そういったローション漏れ防止堤防もなく、入口がズドンと寸胴に空いているすごテクですが、こちらの方が圧倒的にローション漏れが少なく済みます。(筆者の場合は)
挿入長に余裕があるおかげで竿の根元部分が出たり入ったりということをあまり起こさないようにできるのです。
また、空気抜きをしっかりやると、かなりちゃんとした負圧(バキューム)が発生するので、そういう意味でもローション漏れを起こし難くできでいます。
短いものの同じようにバキュームできるんじゃないかと思われるかもしれないぱっきんちょはあらゆる部分の肉厚を削いでしまったがために剛性不足で簡単に変形してしまうため、バキュームというよりはただただ変形するだけ、に留まってしまいます。
この辺りのすごテクの肉厚設計は本当に見事で、マジでこれで313円で目立たない日陰商品(ごめんなさい)だなんて、筆者感激です。
すごテクは見事にバキュームしてくれるので、扱く動作に手で圧を加える必要など無く、もちろん手で加圧しても良いのですが、ゆるゆると上下させるだけでもとっても良い。むしろ、その方が心地良いすらあります。この辺りはぶっちゃけバキュームを最大の売りにしているTENGA エアロより断然良い。
すごテクはローテクなのにハイテクより良い。
(あ、TENGA エアロの記事はこちらをご参照ください。『TENGA AERO Cobalt Ring テンガ エアロ コバルトリング 実使用レビュー (オナホール)』)
また、派手にし過ぎていないヒダや突起も良い具合です。
もしかしたら突起はもっと穏やかでも良かったかもしれませんが。
この辺りでもぱっきんちょは残念ながらどこもかしこも大雑把な感覚しか得られません。
好みの領域にもなってしまうのですが、大雑把な造形って、気持ち良いという感覚よりも凸凹してんなあって感覚しかしないので筆者は好きではありません。
また、大きな造形にする場合はそれだけ変形しやすくなってしまうので、本来ならそれに応じて肉厚を増強しないと、せっかくの造形が活きてきません。
そういった意味でもぱっきんちょは長所になりうるところを全て潰すようなコストカットをしてしまった残念設計、と思わざるを得ません。本当に全てを殺し合ってるぱっきんちょ……無念。
比較なんてするんじゃなかった。
話が脱線しますが極端に内部がうねっているオナホってあるじゃないですか。
あれ、見た目は凄いインパクトがあって、さぞ気持ち良いに違いない、と期待して購入してみると、うねりで肉厚の薄くなってしまったところがボニョンっと変形して、最悪そこが破けて、それで終わりなんですよね。
凸凹の凸の部分が強く刺激してくれる、と期待していたら凹の部分が負けてそっちが変形して終わり、ってやつ。
そんなこんなで「無次元」って売り文句にはトラウマ抱えてる筆者です。
ただですね、すごテクもそんな何でもかんでも最高、って言う気は無くて、例えば使用中の気持ち良さなんかで言うとすごテクでも若干大雑把な気がすることはあります。その辺りはPOCKET TENGAの方がもっと良かったような気も。
しかしですね、すごテクの肉厚設計が素敵なのが、イッたときに現れまして。
実はPOCKET TENGAは気持ち良いけれど、イッたときに追い込みきれない感じがありました。
あの、イッてるときに裏筋とカリくびれの辺りを適度な圧力掛けて小刻みに揺らしてあげると、それはそれはもう最っ高に気持ち良い刺激が得られるのですが、POCKET TENGAではそれが上手く出来ない。
素材が薄くてローションもあって滑るのか適度な圧力と引っ掛かりというものが作れないんですね。
この辺り、実はオナホは押し並べて全てダメで、ここだけは素手の独壇場なんですが、素手でも条件があって、竿が濡れていないこと、つまりドライな環境が必須なんです。(なんか誤解を生む言い方。わざとだけど)
筆者の素手オナニーは先走りを都度拭って竿が濡れないように気を付けてやります。
その適度(もしくはやや過度)な摩擦とその分「扱く」までいかない程度の細かな揺らしでゴリゴリぐにぐに裏筋周辺を押し込んでやるとキュピーンっ! って鋭い性感が沸き起こるんです。
こればっかりはアナニーでも到達できない領域ですので、これが決まったときのオナニーが快感最高点です。まあ、質が多少違うので単純に優劣付けられるものでもないのですが。
ただ、ずっと素手だと良い具合にペ ニ スを熟させていくのが少々難しく、また、割とペ ニ スにダメージが蓄積しやすいので、そういう意味では短時間で盛り上がれてダメージの少ないオナホは使い勝手が良い。
しかし、オナホではイッたときの快感最高点を追求しにくい、という問題がありました。
そこが、このすごテク、若干ではありますが、イッたときの追い込みが比較的しやすい部類でして、おそらくバキュームの具合とかヒダの具合とか肉厚設計とかが上手く噛み合って、適度な圧力ど引っ掛かりを狙ったところに作り易いのだと思いますが、イッたときの気持ち良さはPOCKET TENGAも超えられます。
イッたときにきっちり追い込めると、竿先から竿の根元、そして、前立腺に至るまで、終わった後にもジンジンとした疼きが長時間続いて満足度が非常に高いです。
2発目に向かうのであればこのような追い込みはしない方が連発はしやすいかとは思いますが、なにぶん筆者も相応に年ですので無理に連発狙うよりも1発で盛大に締めくくれて余韻も楽しめる方が嬉しいです。
(とかなんとか言いながら今年は、冬の間は例年通り半死状態でしたが暖かくなった頃辺りからはほぼ毎日、厳密には出さなかった日は1日だけ、逆に2発出した日が2日あるので平均1日1発を僅かに超えてる本年です。これもPOCKET TENGAとの出会いのおかげ)
肉厚肉厚言ってきましたが、じゃあこれがもっと肉厚になったらもっと良いのかというとそんなことはなくて、ヒダの作り込みとバキュームの程度と肉厚の剛性が良い具合に噛み合っているので、上手いこと最適に近いバランスが取れているのではないかと思います。
あ、あと忘れてました先端の5つの突起。突起があることは感覚としても分かりますが、筆者が鈴口周辺の性感があまり育っていないせいか、あって凄く嬉しい!良い! とは残念ながらなりませんでした。ああ、あるな、って感じ。別に害があるわけでもないですしあっても良いのですが、ここだけはもしかしたら突起を1つに減らしても良いからもう少し大袈裟な造形にして存在感を増してみても良かったかもしれないです。
(2021-07-26追記)
何回か使っていたら、その良さが分かるようになりました! 先端の突起。
奥まで突いたときに、つるっと滑りながら尿道にすぽっと嵌る感覚が理解できるようになりましたよ〜〜〜
「ずんっ」とまで強く刺さる感じではありませんが、突いているのはこちらなのに、最後の最後に逆に不意を突かれて責められるみたいな不思議な面白さと気持ち良さがあります。
ポルチオ突起を模したオナホは過去にも何個か使ったことがあるはずなんだけどなあ。
このオナホで初めて分からせられましたよ。
分からせられオジサンだよ〜〜〜(誰も喜ばないフレーズ)
(2021-07-26追記ここまで)
最後に一点。済みませんがもしかしたらこれは筆者にとっては最適に近い製品だったというだけ、という可能性があることにも触れておかねばなりません。
想像でしか言及できないのですが、平均的なサイズの方だと筆者が言うほどのバキュームが発生しないかもしれないし、ローション漏れももっと起きるかもしれませんし、刺激がもの足りなくなる可能性があります。
なんやかんや言っても、すごテクはもともと結構な大口がガッパーンと空いている製品ですので、締め付け感みたいなものはあまり期待されないかもしれない製品です。
ですが、筆者は若干太いのでこの製品でも結構ギチギチになります。
ですので、刺激も十分起きるしローション漏れも起きにくいしバキュームが強く発生するのかもしれません。
これは自慢とかそういうことではなくて、逆に言うと皆さんが良いと絶賛する製品が筆者には合わないということも度々というか普段はだいだいそっちの流れになりますので、このレビューもあくまでも一つの参考意見ということで何卒よろしくお願い致します。
(なお、計測しようとすると萎えてしまう残念なお年頃ですので、最大勃起時の計測はできなかったのですが、現時点でも少なくとも直径45mm程度には膨れるようなので、やはり平均よりは太い部類かと思われます。)
(2021-08-06追記)
ここのところアナニーをしない日はほぼすごテクを使用する日々ですが、使用中竿が痛くなります。
原因ははっきりしておりまして、ローション不足です。
ケチり過ぎだ!? いえいえ、確かに筆者はローションをケチりますが、竿先の方には十分な量のローションがあります。
そうです。すごテクのバキュームが完璧に近いのと、筆者がフル勃起するとすごテクの素材との隙間がほぼ完全に無くなってしまうため、ローションのほとんどが先端の方に集結してしまうのです。
竿に馴染ませるようにすごテク本体を工夫して動かしたりしてみるのですが、2,3コキですぐローションが竿周りから消えてしまいます。
オナホールとの密着度が高いといえば聞こえが良いですが、ローション全弾きはちょっと出来過ぎクンですねえ。
なんか良い対策無いでしょうかね?
(2021-08-07追記)
付属のローションでは粘度が足りなかったようです。
もっと粘度の高いローションを使用したら大丈夫でした。
今回、送料などとの兼ね合いもあって、この手の簡易オナホで筆者が興味を持った製品をだいだい安価な順から(おいっ(^^ゞ)いくつかまとめて購入しています。
こんな感じ。
これらのレビューもおいおいしていきたいとは思っておりますが、多くの製品をいっぺんに管理するのも大変ですし(というか筆者が上手に片付けられないコなので)、気が向いたとき、やる気が起きた時に使う方がよりちゃんと真剣に向き合ったレビューにできると思うので、急がずやっていきたいと思っています。
比較することばかりを念頭に置くと、本来のオナニーを忘れてしまいがちにもなりますので。
あと、今回筆者が購入した安価な簡易オナホ(217円〜495円)のリンクを貼っておきますので、興味がありましたら是非、皆さんも簡易オナホが本格オナホを超えられる場面を見つけてみてください。
⭮2021-08-07 ↑2021-07-21