U.F.O. SAの故障原因を想像で論ってみる

もう随分と長いことU.F.O. SAの販売が停止していて、一般人には実情がどうなっているのかも分からない不安な状況が続いている昨今ですが、ここのところポツポツと修理に関するコメントをいただいておりまして、普段このブログとは縁が無さそうな方からただの一般人である筆者にコメントいただくことから察するに新規購入が出来なくなって結構切羽詰まっておられる方も増えて来ているのかな、と思う今日この頃です。

筆者も『U.F.O. SA 丸6年経過とアタッチメント近況+α』のときにはほぼ完動状態だったのに、その後いつもの(筆者の作業の手際が悪いせいの)コネクタ部断線と、謎の配線断線が発生しまして(今から考えると恐らくはんだ付け部の導通不良のような気がする→要するに筆者の作業が……(´;ω;`))、はんだ付け作業をちょこちょことやり直していたりします。

『修理』とは言うものの、筆者自身が満足出来れば良いという体でコネクタ化をしたり配線をやり直したりして純正のモノとは別モノになってしまっていますので、純正の製品として見ると筆者は『修理』をしているのではなく『改造』を行っているということになるのでしょう。

『修理』をしたい方はまずはやはり製造元や販売者さんに修理依頼の相談をしてみるのが筋かと思います。
ですが、何らかの理由があって自力でなんとかしたいという気持ちも分からなくもありません。
そもそも筆者が自力修理改造やってますからね。

というわけで、ここで一旦U.F.O. SAの故障となり得る原因についておさらいをしてみたいと思います。
ただし、前提として肝に命じていただきたいことがあります。
筆者はU.F.O. SAの製造元とも販売者とも一切関わりが無いただの一般個人であり、U.F.O. SAについても筆者が所持している初期型2つのことしか知りません。
ですので、ここから先は全て筆者の想像による記事ですので、誤解や間違いがあるかもしれないことをご了承ください。

いきなり片っ端から原因を論いたいところではありますが、まずは筆者の独断と偏見と想像による故障が起きやすそうな箇所について言及しておきたいと思います。


1.

U.F.O. SAの前身となるU.F.O.のときにはモーターと配線をはんだ付けしているところでの断線が頻繁に発生していました。
また、コネクタ部の接触不良も起きやすかったように思います。
この辺り、わりと真摯に改良をしているみたいで、U.F.O. SAではモーター部の断線対策が充実し、コネクタは無くなりました。

結果として代わりに一番弱くなってしまったのが、コントローラー部での断線かと思います。
モーター部は乳房に固定しているのに対し、コントローラーがそこそこ重いのに固定されずにぶら下がるような格好になってしまうのと、引っ張ってしまうような力が掛かってしまったときに対策が施されたモーター部よりコントローラー側の方が弱いことが多いのでそのようになってしまうのかなと思います。
コントローラー側が断線に対して無策というわけではないのですが、力関係上コントローラー側の方が負けやすい傾向にあるということです。
コントローラー側の断線対処についてはこちらの記事『U.F.O. SA をメンテ&ステップアップ2 コントローラー分解』『U.F.O. SA をメンテ&ステップアップ6 プラグ・ジャック化(配線しなおし)』辺りをご参照ください。

2.

モーターが動かなくなってしまった場合、ウンウン唸っているような音が聞こえる場合は電力は来ているけどどこかが固着してしまっていて動けないという可能性が高いです。
このときに一番可能性が高いと筆者が思っているのが減速ギア部での固着です。

U.F.O. SAではモーターと減速ギアが一体になっているパーツを使用しています。
モーターそのものは摩耗は進みますがそう簡単に壊れるものではなく、(いやまあ壊れることもあるのでしょうが)例えば長時間稼動しっぱなしのファンとかそうそう壊れないですよね。(換気扇とか)
一方そこにくっついている減速ギアは小さな歯車と軸が幾つも組み合わさっていて、それぞれに少しずつガタとかスキがあるので、この組み合わせが悪いときに噛み合って固まっちゃうという現象は割と起こりやすそうだな、と筆者は思っています。

分解したことがある方は触ってみると実感湧くと思いますが、意外とグラつきがあるので、噛み合い加減が悪いとすぐに引っ掛かってしまいます。
人力でも引っ掛かって動かなくなったりしますからモーターの動力程度じゃもう動かせません。
ですが、そんなときでも噛み合わせの状態を少し変えてあげればまたスムーズに動くようになったりします。

なんだそれじゃ、事ある毎に分解して噛み合わせ修正しなきゃならないのかよ! って思うかも知れませんが、そうしなくても済むようにきっちりグリースアップしてあげるのがベストです。
グリースアップは潤滑だけが目的ではありません。
潤滑しつつもガタやスキもある程度埋めてくれるのがグリースアップです。
つまり、ちゃんとしたグリースアップは噛み合わせの悪化もある程度防いでくれます。

間違っているかもしれませんが、筆者が分解した感覚ではなんとなくU.F.O. SAで使用されているグリースは2年程度で乾いてくるのか固まってきてしまうような気がしています。(もしくは最初からグリースなんて使っていない可能性も?)
もう古い記憶なんですが、なんかローションが乾いたカスみたいになっててギアにはグリースが全然くっついていないような状態になってたような。
これじゃギアが動けるわけないや、ってギアを指で回しながらグリースアップしてた思い出が。
なお、グリースアップに関してはこちらの記事『U.F.O. SA をメンテ&ステップアップ4 ギア グリースアップ』『U.F.O. SA をメンテ&ステップアップ5 グリースアップ追補』辺りをご参照ください。

3.

筆者は過去に(他の製品で)散々やらかしているので気を付けてはいるのですが、いつの間にか同じ方向に何度も配線をねじってしまっていて、それで配線がねじ切れてしまう、というケースも結構ありそうな気がします。
U.F.O. SAの配線は太いように見えてその大半が二重皮膜によるもので、電線そのものは細く貧弱です。
ねじってしまったらどこで切れてもおかしくないくらい弱いです。
特にねじった状態で引っ張ってしまうとそれはもうあっけなく断線します。それくらい『ねじり』は強烈です。
かといってねじりを修正しようとブランブランぶら下げるとその重力で断線されても困るし、厄介ですよね。

ねじり断線が疑われるようであれば、もう思い切って配線全取っ替えを考えた方が良いかもしれません。
導通しているように見えて半壊とかしているかもしれませんから。
筆者が持っているU.F.O. SAでは芯線は7本でした。1本でも導通していれば動くかもしれませんが電気抵抗が大きくなりますし、すぐにそこも切れてしまうでしょう。


上記に当てはまらない場合、一気に難しくなってきますし、筆者の想像の精度もガタ落ちしますが思い付く限り挙げてみましょう。
原因はどこにでもあります。
充電コネクタからギアの出力軸まで。どこが欠けても動かなくなるのですから。

4.

バッテリー周りもしくは基板上のどこかで問題が発生しているケース。
突然両方ともうんともすんとも言わなくなった場合は断線とかギア固着とかよりもこちらのケースを疑った方が良いかもしれません。
断線とかギア固着とかは両方同時に起きることがそんなに無いですからね。

長年使っている場合はバッテリーの寿命も疑う必要があります。
筆者のバッテリーも一つ充電してもすぐに満充電サインになってしまい、電圧が3.7V程度しか出ないという現象が起こりました。
(新品バッテリーだと満充電で4V以上出るはずです。)

バッテリーが弱るとモーター駆動力そのものが落ちます。
モーター周りの駆動抵抗の増加とバッテリー劣化による駆動力低下が組み合わさって動かなくなるケースもあるかもしれません。
また、筆者はそこまでなったことはありませんが、バッテリー劣化によりコントローラーが起動できない(長押ししてもスイッチが入らない)なんてことももしかしたら?

そういう場合は大変ですがバッテリー換装を考えた方が良いかもしれません。
バッテリー換装についてはこちらの記事『U.F.O. SAのバッテリーを換装する』をご参照ください。
(お、なんやかんやでもう一年半経ってるんだなあ)

5.

バッテリーは大丈夫、けどうんともすんとも言わない、となると難解です。
まずはバッテリーから基板への配線のとこかで断線していないかどうかチェックしてみると良いでしょう。
ここで問題が見つかる方がまだマシです。
ここで問題無いとなるといよいよ基板上の問題となってしまって手に負えなくなってしまいます。

6.

基板上の問題だとしても割と楽に解決できるかもしれない原因が一つあります。
それはボタンスイッチの接点導通不良です。

スイッチが入れられないだけ、ってやつ。

特にU.F.O. SAのコントローラー部分をそのまま身体に密着させて使う方ですと、汗がコントローラー内に入ってしまっているということが十分に考えられます。
ボタンスイッチの接点が汗で錆びてしまって導通不良を起こしている、なんてこともあり得るのでチェックしてみてください。
何らかのゴミとか埃とかがボタンスイッチの間に入ってしまって導通不良を起こしている、なんてほとんど無いとは思いますが完全に無いとも言い切れないです。

U.F.O. SAのコントローラーは結構徹底して密封されているように見えますが、実際のところ汗が蒸気の状態でガンガン入ってしまうので、ネジなんかもサビたりするし、内部基板も汗蒸気を浴びてしまっていることでしょう。
その辺はこちらの記事『U.F.O. SAの分解と故障ケース(筆者の場合)』『U.F.O. SA(2台目) 一周年』『改めて、U.F.O. SAの使用で気を付けたいこと』をご参照ください。

7.

おっすお手上げだぜ!
でも、もし原因を究明しようとしてコントローラーの開腹までやっているのだとしたらもう一回だけあがいてみましょう。

基板上でモーターへとつながる配線がはんだ付けされている箇所に電力が来ているかどうか、もう一度確かめてみましょう。(スイッチ入れてね)
もしここに電力が来ているなら、そこのはんだ付けが悪くて導通不良を起こしているかもしくはそこからモーター側のどこかに問題がある、と原因の切り分けができます。

逆にここに電力が来ていないとなると、バッテリーから基板への配線のどこかで導通不良起こしてないかチェックしてみて、そこにも問題が無いとなると、基板上の問題となってしまいます。

8.

記事公開してから急に思い付いたので挿入場所が相応しくないかもしれませんがここに追記します。

断線のことばかり書いてきましたが、ショートの可能性がゼロでないことも書いておくべきでした!
はんだ付け箇所でのショートや配線が剥き出しになってくっついちゃっているケースなど、ショートによる故障もあり得ます。
というか、筆者の自作電動チクニーグッズ(記事は『乳首振動系の限界突破に挑んでみる(乳首責めグッズ)』『マイクロローターで振動系チクニーグッズを自作する(その2)(乳首責めグッズ)』をご参照ください。)でショートやらかしたんだった。

ショートするとコントローラーの方で制御してくれるみたいで動かなくなります。
ただし、ショートしても電流抑制をするだけなのか分かりませんが、ショート箇所が熱くなりました。
そして、音量は小さいですが変な高周波音がしました。
ギア固着によるモーターの唸り音は低めで、ショート時の高周波音は耳鳴りのような高さです。って言っても実際に両方聞いたことある人じゃないと伝わらんよなあ。(^^ゞ

9.

基板上の問題となると流石に素人では難し過ぎて手に負えなさそうです。
逆にそこすら何とかしてやるぜ! という気概のある人でしたら、コントローラー自作なんてのもできるかもしれません。
修理の領域から外れてしまって申し訳ありませんが。

ただ、筆者もちょっとだけコントローラー自作というケースも視野に入れています。
汎用のモーターコントローラーなるものがパーツとして入手できます。
詳しく調べたわけではないのですが、U.F.O. SAのコントローラーに近いモノは汎用のパーツで何とか出来ないこともなさそうなんです。
ただまあ、なんだ、コントローラー自作ともなると少なくとも『UfoSaCtrlTrip Ver2.00』が動かなくなります。
筆者はアプリ作者なので、自作コントローラーに合わせてアプリ改修とか出来るけど、他の方で『UfoSaCtrlTrip Ver2.00』も使いたいという場合は安易に自作コントローラーに移行するわけにもいかないですしね。

話が脱線してすみませんが、『UfoSaCtrlTrip Ver2.00』も今は4つのデバイスしか対応していないのですが、似たような制御方式を取っているコントローラーであれば対応を拡げたりとか出来ないかなあとか思うことはあるんですよ。
例えばもし、UUIDとかデバイス名称とか書き込むデータが常に3バイトで先頭2バイトの数値がそれぞれのデバイスで違う、ってだけで、3バイト目が制御数値で-100〜+100って部分が一緒ならば、その辺りをデータベース化もしくは設定ファイル化とかして対応を拡げるということは可能だと思うんですよね。
ただ、筆者が財力無いので今のデバイス以外の調査が出来ないという問題があるので実現出来ないのですが。

とそんな風に脱線して今回の話は終わりたいと思います。

自力で修理しようとするのは大変ではありますが、一度その大変さを乗り越えることが出来れば、次からの対処が楽にはなります(面倒だけど)し、製品寿命はびっくりするほど伸びますので(筆者実績で9ヶ月で断線したものを修理して6年以上使ってます)U.F.O. SAラブ♥な方ならここらで一度苦労を買ってみても良いかもしれませんね。
ただし、自力修理は失敗すると取り返しが付かない(製造元に修理お願いするわけにもいかなくなる)ので、その覚悟が出来る方だけ手を出してくださいね。

最後に

アダルドグッズや同人コンテンツなどをご購入の際にはこのサイトのリンクを踏んでから購入していただけると、いくばくかの紹介料をいただけるので筆者が大変助かります。(製品の種類は問いません。ここに貼っていない製品でもOKです。)
筆者の作成アプリやコンテンツが役に立ったとか面白かったとか、ありましたら応援していただけると幸いです。

2021-11-05

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