ディルドベース その5 固定への誘い編

さて、いよいよもって『もっとちゃんと固定できるようにしたい』という欲が収まらなくなってきた筆者です。
あっちこっちふらつきながらも少しずつ改善を重ね、ときに改革を起こしてシンプル化しながら進化してきました。

最初は『風呂イスでグッズ固定』から。
より長くて、頑張れば足で抑えられなくもない収納ボックスを使用した『ディルドベース2』へ。
より身体に合った傾斜と楽に位置修正ができることを目指した『ディルドベース その3 試行錯誤編』。
そして、積み重ねた結果を元に無駄を廃止してシンプルな構造へと回帰した『ディルドベース その4 リビルド編』。
と進んで来ました。

結果だけを見ると無駄なことばかりしているようではありますが、実試用体験をもって様々な知見を積み重ねて来ました。
もっとちゃんと固定できるようにしてそもそも位置修正をする必要がほとんど無くなるくらいにしたい、というチャレンジも夢物語では無くなって、実現できそうな気がする段階まで進んで来ることが出来ました。


もっとちゃんと固定出来る方法。
筆者は2つのアイデアを考えていました。

一つはディルドベースをもっともっと伸ばして壁に着けてしまうこと。
物理的につっかえて動けなくさせてしまえば、いくら尻を押し付けてももうズレる心配はありません。

懸念点が3つ。
1.かなり大掛かりな部材が必要になるが、何が使えるか、選定が大変です。
2.仮に出来たとしても使用していないときの置き場所に困ります。
3.壁が壊れそう。

1.についてですが、例えば100均のスチールラックで小さな棚を作って、それをつっかえ棒的に使う、という発想がありました。
今の筆者のアナニースタイルで尻から足向こうの壁までアバウトに110cm程度あります。
今の筆者のディルドベースがアバウトに40cm強の長さがあるので70cm程度の長さの柱みたいなものがあればそれにディルドベースを連結させて固定化ができそうです。
ですが、最小でも30cm×15cmの棚になるので若干大掛かりな気配。セッティングも後片付けも大変そうです。

うちには66cm程度の長さのスチール棚のL字アングルが何本か残っていたのでこれを組み合わせるという案もあります。
が、奥行きはそれで良いとして、幅と高さをどうやって決めて固定化させるかという点で詰まりました。
あと単純に重すぎる。耐荷重300kg級のぶっといL字アングルですので、ちょっと大仰に過ぎるんですよね。
でも、形が組めるのであれば、これはこれでアリな気がします。が、一旦保留。

確かうちに直径10cmくらいで長さ1mくらいの塩ビパイプがあったような気がする……。
これを適当な大きさにカットしてディルドベースと連結しても良いかも、とも思いましたが、上手く切れる自信がイマイチ無いのと、連結方法が割と難しそうでそこで思考停止。

で、うちに転がっていてこちらももう数十年単位で使用していない突っ張り棒ラックなのですが、

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こちらが幅約26.8cm、高さはネジの突起部分を除いて左右の膨らんでいるところで約4cm、中央の細いところで約3cm、長さは一番短い状態で約111cm。
と、偶然にも割と用途にぴったりな大きさをしていたのでびっくりです。
なお、よく見たらパイプを5本抑えているプラスチックパーツに亀裂が何箇所か入っていたので、こちらももう本来の突っ張りラックとして使うにはやや怪しい状態に劣化していました。
あ、あと、表面には出てないけど内部的にサビが進行していそうなパイプもありましたね。ぼこぼこ膨らんでいる。

んでこちら、長さを調節するパーツ部分は取っ払ってしまっても成立しそうで、

DildoBase_045.png

その場合の長さは約101.3cmになります。
これにディルドベースを良い具合に括り付けてやれば、いくら尻を押し付けても壁に突っかかってディルドベースがズレない、と、こういう算段なわけです。

DildoBase_046.png

イメージ的にはこんな感じ。
突っ張り棒ラックの上にディルドベースを乗せて縛り付けて固定化する感じ。
ディルドベースが一段高くなってしまうのですが、そもそも吸盤が着く場所が最下部ではないですし、上は筆者の玉袋が越えて行ってしまうくらいだったので、これくらい高くなっても全く問題は無いと予想します。

あ、ここまで固定できたら恐らく横に伸ばした棒は不要になるでしょうね。位置修正用でしたので。(というか普段は割と邪魔コレ)

2.の大掛かりになってしまう点はここまでだとまだそれほど問題に感じないかもしれません。
横棒取っ払うことができたら尚更問題になりません。
しかし、

3.の壁が壊れそう、という問題に対処をする際にまた大掛かりになってしまいます。
というのも、このまま突っ張り棒ラックを壁に押し付けてしまうと、

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こんな感じに。
いやあ、流石にアナニーのせいで壁壊すとか、やりたくないですわ〜。(^^ゞ
このタイプの壁ですと、壁材は薄い合板。
縦に濃い茶色の線が走っているところが合板パーツの分かれ目で、ここに小さな釘が打たれているので背後には壁貼り付け用の細い柱があることが伺えます。
が、恐らくその他の部分は中空で断熱材のお布団みたいなのが入っているだけです。
ので、無闇矢鱈に押すと合板に穴開けてしまうか、最悪合板を支えている後ろの柱がズレたり曲がったり折れたりしそうなんです。

なお、白い壁のお宅でしたら例えば石膏ボードが割れたり折れたりヒビが入ったりするかもしれません。

いや、そんなに尻で押す力が強いか? って思われるかもしれませんが、筆者も通常そんな強い力掛けるわけない、とも思います。
しかし、アナニーやオナニーって夢中になったときに何しでかすか分からないんですよ。
そんな常に理性的にアナニーやオナニーが出来るのであればU.F.O. SAの断線なんてそうそう起きるはずが無いんです。
無意識に無謀な力を掛けてしまう瞬間があり得ることを念頭に置かなければなりません。
なにより壁なんてとこが破損したら直すのも一苦労というか多分無理なので。

では、この案はボツ、と言いたいところですが、根本的対策とまではいかないものの、緩和策はあります。
それは力を広い面に分散させて、面で壁を押すようにすること、です。
力そのものが強すぎる場合はこれでもダメなのですが、局所的に力が掛かってしまうことによる破損は防げるようになります。
簡単なイメージとしてはこんな感じ。

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何も変わってないじゃないかと思われるかもしれませんが、間に挟んだこの板はかなり頑丈で硬いです。少なくとも壁の合板とは比較にならないくらい。
恐らくこの写真の板は床材の端材だと思われ、人が踏んだり、ときにはジャンプして着地したりすっ転んだりしても壊れない設計となっているため、突っ張り棒を介した尻の圧力なんぞはここで平均的に面圧に分散されるだろうと思います。
分散したら多分そこまで力無いよね、きっと。
それでも壁裏の細いであろう柱に地味な損害が出ないか気掛かりではあるのですが。

それとともに、このような平板が必要になるということは、このディルドベース全体の装置的に嵩がね、設置も大変だし置き場所にも困るよね、という問題に再帰します。

だから、やってみたいことはやってみたいのだけれども、ちょっと今の筆者の環境では手に余るブツになってしまいそうなんですよね。

あ、あと、もう一つ、ベッドの枠を延長するか足と頭を逆転させて宮の板にぶち当てるようにするという案も無くはないです。
当然、ベッドが壊れるかもしれない、というリスクがあります。
が、それ以前にうちの場合はベッドレイアウト的にNGでした。窓枠と宮板が干渉する……。
足元側のベッドの枠延長って、それほとんど壁前に板挟むのと変わらないんだよなあ、うちのレイアウトだと。


というわけで、もう一つの案へ。
さっきからちょいちょい写真に紛れて映っていたこのブツ。

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風呂マット〜〜〜〜。
こちらもうちの風呂場の環境が少し変わってしまったせいでお役御免となってからもう何年も放置されているブツなので再利用してあげた方が浮かばれるってものですよ。

もう一つの案というのが、『自重で固定』するというアイデアです。
自分の体重で抑え付けてやればそうそう動かんやろ? ということです。

まあ、簡単にイメージを撮ってみると、

DildoBase_043.png

これはディルドベースを載せてみただけですが、こうやって風呂マットにディルドベースを固定して、んで風呂マットの上に筆者の尻や背中が乗っかるわけです。
すると、ディルドベースを尻で押しても、風呂マットに固定されてて動けない。
風呂マットごと動かすには自分の尻や背中の重みに打ち勝つほどの力が必要。
という若干ウロボロス味を感じるアイデアになるわけですわ。

まあ、これが上手く機能するならば、上記の壁にぶつける案よりかはコンパクトだし他の環境を破壊する危険性も最小限で済みます。
なんなら自分の身体やディルドベースが全部風呂マットに乗っかってほとんど動かなくなるので、ベッドやベッドマットにも優しいかもしれん。
尻下に風呂マットが来るからローション垂れ対策で敷いていたタオルも不要になるし、良いことづくめよね。
懸念される問題としては「蒸れる」くらいかな。
まあ、今まではアナニーでかいた汗が全部マットやマットレスに染み込んでいたということを考えると、若干蒸れが酷くなったところで、終わったらさっと風呂マット拭けば良いという楽さはやはりデメリットよりもメリットが勝つでしょう。

壁にぶつける案ほどの確実性が無いような気がするものの、現実解的にはこちらの方が妥当な気もしますので、壁案に後ろ髪引かれつつも、こちらの案を進めてみましょう。

この風呂マット、長さ約86cm、幅約60cm、厚さは約2cmといったところですが、恐らくこのままのサイズですと扱いが大変になります。
というのも、仮に位置の微調整をしたい、となったときに恐らく出来ないからです。
位置の調整をするためには身体全体を風呂マットから浮かせなくてはなりません。
しかし、幅60cmの外側に手足を着けて身体を浮かすなんていう芸当は手足の短い筆者には不可能です。
適当な大きさに幅をカットする必要があると筆者は考えます。

ですが、そこでいきなり切ってしまうと、例によって破壊的工作はやり直しが効かないので、まずは上記を承知で一回この状態でアナニー実践使用をしてみます。
とりあえず固定もまだしないで、風呂マットの具合を確かめる目的で。

……はい。概ね予想通り。幅をカットした方が良さそうでした。手足が付かん。
マットは一発目だと流石に違和感がありますが、多分慣れます。ってか、割と良いバランスな気がしてます。
というのも、ディルドベースを固定しつつかつ身体に敷く部材として木とか板だと硬すぎると思っていたからです。
かといって布みたいなのでは固定に不安。布が伸びて行ってしまいそうです。
あとはクッションフロアマットという案もあって、まあ、こちらでも良かったのかもしれませんが、風呂マットは流石その上に人間が立ったり座ったりすることを想定されて作られているので、マットレスを追加したような感じですよ。やたらと蒸れる以外は。

なお、100均のクッションマットとかも考えはしたのですが、サイズが小さいのでクッションマット同士の連結固定から始めなければならないので少々手間です。
この手の風呂マットって新規購入しても意外と安価なので、これは新規でも風呂マットで良いような気がします。
厚みが気になるならクッションフロアマットでどうぞ。いずれも蒸れますが。

というわけで、切断するのですが、この風呂マット、溝が一定間隔で入っていますよね。この溝に沿ってカットすれば良いかなと考えました。カットする部分が溝の無いところだけになって切る一区間が短くなるので加工も楽だし寸法狂いも適度に抑えられます。
この風呂マットでは溝が4列あって綺麗に5等分できる形でしたので、筆者はこれを2:3に分ける形で切断しました。

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こんな感じ。怪我に注意です。

DildoBase_050.png

短い方は24cm強の幅になりました。

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長い方は36cm弱の幅に。

身体の軽い人やスリムな人は24cm幅で十分かもしれませんが、筆者の本命は36cm幅の方。
溝が2ライン左右対称で残っているので、この溝もディルドベース固定に利用出来そうです。

というわけで、早速仮止めしてみましょうねえ。

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裏から撮った写真。
溝を経由して布テープを伸ばしてディルドベースを巻き込みます。
仕上げの汚い手前の方が後工程です。
これは最初に固定した分いろいろと動かしづらくなってテープが上手く溝をスルーできずにあっちこっちくっついてしまったせいです。仕方ないね。

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で、テープの長さ調整とかも失敗していて環状に繋がらなくなかったりしていますが、よくよく考えたらこれ別に環状に拘る必要無いなあ。収納ボックスの壁にべったり這わせた方が強いだろ、普通に。

と、しかし、この溝の方向とテープの付け方では尻からの圧力に対してあまり有効に機能しないことは明白です。
少なくとももっと強いテープにしないとね。まあ、まだ仮なんですが。
というわけで、背面も補強します。

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ここは尻で押されるとテープに引っ張りテンションが掛かる構造になりますので、テープが強くて伸びなければここでディルドベースの動きを封じ込めることができる、という算段です。
ここも本格的に抑え込むときは収納ボックスの内側まで巻き込ませようかな。

しからばお試しすっぺか。

インプレッション

最初のうちは固定が完璧で「大成功だあ〜っ」って思いながらアナニーしていました。
風呂マットごと位置微修正をしたい場合でも手足がちゃんと風呂マットの外に付いて身体を浮かせることができます。
厳密に言うと実は身体の一部分は風呂マットから幅的にはみ出してはいるのですが(主に尻。胸肩は最初から長さ的にマットの外です)、風呂マットに接地する部分としては十分な幅でしたのでヨシとします。
また、24cm幅の方もほんのちょっとシミュレーション的に身体を載せてみましたが、筆者の体重では大きく変形してしまってちょっと弱さと心細さを感じました。
ので、筆者的には36cm幅でGOサインです。

ただ、今回の試用の位置関係ですと、背中のS字に浮き気味なところ辺りまでしか風呂マットが来ておらず、風呂マットを抑える力の大半は尻の重みに頼っている状態でしたので、できればもう少しディルドベースの固定位置を足側にずらしたいような気がします。
そうなると、溝を介してテープで抑えていたところの尻側の方の溝による固定は諦めることになり、他の部分で固定力を大幅に強くする必要が生じます。

それでなくても、アナニーに夢中になるにしたがって地味にディルドベースがズレていってしまいました。
薄くて弱い布テープだけの固定ではそりゃ無理があるわ、って話なのですが、1回試用後の結果、

DildoBase_055.png

着目していただきたいのは足側となる、画像では溝の右側のテープのよれ具合です。
この溝の終わりとテープの端とを合わせるようなイメージでテープを貼り付けていたのに、よれて見た目1cmくらいまくれてますよね。
これは試用後、尻の力の掛かっていない状態でもこんな感じになっていますので、恐らく試用中、尻の圧力が掛かっていたときにはアバウトに最大2cmくらいはディルドベースがズレていた可能性があります。

2cmズレると尻の中の感覚は大分変化してしまいます。
特に身体は風呂マットと密着してほとんど動いていないので、尻のディルドとの関係がダイレクトに変わります。
特に筆者は奥まで挿入しきってグリグリするのが好きなのと、マニアックワールドZの01.ずんぐりパワフルタイプという、かなり短いディルドで試用していたせいで、すっかりポイントを外してしまいました。

まあ、そこからさらに尻をディルドベースに寄せるように身体の位置を調整したり、あるいは横に伸ばした突っ張り棒を足で引っ掛けて引き寄せる、といったことをして対処することになるのは予め分かっていたことではあり、そういった対処をできるようにするために幅を約36cmにカットしたということでもあるのですが、うんまああくまで試用ですからね。


試用2回目では流石にほとんど位置ズレは起きなくなりました。

DildoBase_056.png

テープの伸びにも限度があるので、伸び代を使い切った状態からはそれ以上あまりズレることはなくなります。
まあ、使用を続けているうちにテープ破断するとかの可能性はありますが。

それよりも、新たな課題が見つかりました。
玉袋が当たって痛いという問題、こちら一旦はポンデリング形状のステンレスコックリングを装着しないようにするということで解決をしていたのですが、トルマリンリングのみの状態でも挟まって痛いという状況が発生しました。

改めて位置状況を確認してみると、筆者の股の位置がさらに高くなっています。
恐らく、風呂マットを下に敷くようになって身体の沈み込み量が減ったせいかと思います。
ベッドのマットレスでは身体が大きく沈み込んで、ディルドベースの沈み込みはそれに比べると少なかったので股の位置が気になるほど高くはならなかったのだと思います。
ディルドの吸盤が着く位置も妙に高くなったような気がしていたので、この辺りの位置関係が相対的に変化したのは間違い無いところでしょう。

初めて収納ボックスをディルドベースに使用したときには「こんなに高さ要らん」って言っていたのに、このように構造が変わると「高さが不足気味」という真逆の感想を持つに至りました。全く不思議なものです。

さて、この玉袋挟み込み問題に対して対策をしようと思いますが、気付いたらかなり長い記事になってしまったので次回に繰り越そうと思います。

いい加減そろそろ決着付けられるんじゃないかなあとは思いますが、もう少しだけ対策と試用を重ねて、最終的には改めて最初からガッチリ組み直そうと思っています。

それではまた。

最後に

アダルドグッズや同人コンテンツなどをご購入の際にはこのサイトのリンクを踏んでから購入していただけると、いくばくかの紹介料をいただけるので筆者が大変助かります。(リンクは1回でOK。また、リンクと異なる製品の購入でもOKです。)
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2022-09-23

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