U.F.O. SA 8年目のメンテナンス&修理&チャレンジ その3 新ネジと防水強化

サビサビになってとても再利用できないネジをどうするか?
筆者は接着剤とヒモでなんとかしようかなとも思っていたのですが、一応、代わりになるネジの物色もしておりました。

まず、手近なところでホームセンターなのですが、まあ、予想どおり、無いよね〜。
2mmまでは見つかるのですが、1.6mmとか1.7mmは流石にね。
精密部品には基本弱いよね、ホームセンターって。

で、例によって某中華な通販で探してみるわけですが、相変わらずどこのショップも仕様をちゃんと書ききってくれていないので、判断が付けられないんですよね。
筆者が欲しいネジは径1.6mmか1.7mmでピッチが0.7mm、長さが約5mmと約10mmです。
んで、径と長さはまあどこのショップでも記載があるのですが、問題はピッチ。
書いてくれているところもあるにはあるのですが、ことごとく0.35mmピッチです。

んで、結局悩んだ末に、ピッチの広そうな写真を載せているネジを購入してみました。
まあ、例によって、クーポンの後押しアリで。
でも、ギアモーターの方の5ドルクーポンは無事というか毎度おなじみというか、係争の末、返金にはなったけど、もちろん払った分しか戻ってこないイコールクーポン丸々損、という結果になっております。
そう、クーポン絡みってこういう形の消失の仕方、筆者は結構あるんですよね。
ショップの方から何度も出荷してはどこかで止められるのか3,4度ほど『出荷しました』って通知が来た挙句ショップの方からキャンセルで終了、とか。
あれもこれも別の商品買うのにそのとき使ったクーポンを再度使えるようになれば良いのですが、当然のことながら期限切れで消えますので、無駄に無くなったのと同じ結果になります。

今回、こちらのネジの方は4ドルクーポンを適用して、ちょっと小物を無駄買いして価格調整して15日で到着する便を選択してみたのですが、結果論ですが5ドルクーポンをこっちに使っておけば良かった。(´;ω;`)
しかしまあ、同時期に5ドル超の買い物で5ドル値引きクーポンと4ドル超の買い物で4ドル値引きクーポンが来たなんてことは前代未聞でした。
今までだと、数ヶ月に1回3ドルクーポンが来る程度だったのに。

で、届いたブツなのですが、

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やっぱりピッチがちょっと合わない……。袋の外の錆びているのが純正のネジです。
あ、で、ネジ頭の形状が筆者が探していた中では2種類ありまして、一つは『なべ小ねじ』になるでしょうか、まあるくこんもりとした頭の形状でネジ側の方は平面になっている形状のものでした。

実際のところ、ネジ側が平面になっていると締めたときに隙間が無くなって良さそう……な気もするのですが、良く良く考えてみると、本当に隙間が無くなるにはネジ側も相手の素材も本当にきっちりと平面が出てないといけません。
見た目平面でも、水分の侵入に対して完璧に対抗できるかどうか怪しいところです。

それでいて、その『なべ小ねじ』ですと、頭頂部が丸まっているので、ネジの溝の端っこが高さ不足になるかもしれません。
ネジ頭をサビで失った筆者からするとこちらの方がより気掛かりです。

水分の侵入対策については後付の柔らか接着剤で補強が効きます。
なので、今回は写真のような頭頂が平面でネジ側は円錐状に窄まっていく形のネジを選択しました。(『皿ねじ』で良いのかしらん?)
まあ、こっちの方が安かったってのもあるのですが、一応無い頭を一所懸命に働かせて、価格差をひっくり返すほど『なべ型』のメリットがあるわけではない、という結論に至りました。

本来、ピッチの違うネジを使用するのはご法度だとは思うのですが、筆者の環境では他に替えが無いのでどのみちこれを使うか、もしくはネジを使わずにどうにかするか、という2択になってしまうわけです。
相手が樹脂なので1回くらいは違うピッチのネジでもなんとかなるかもしれないという甘い目論見もあります。
なんなら柔らか接着剤かませながら締めれば新たなピッチの溝が出来るんでねえの? くらいの甘い見立てで今回はこのネジの使用にチャレンジしてみます。

これで樹脂側がバカになってしまってネジが空転してしまうようであれば、より径の大きなネジ(といっても限度がすぐ近くにあるが)を使用するか、元々の考えのとおりネジを使用しない方法に収斂することになるでしょう。

それではこのネジを使ってU.F.O. SAのモーターカップ組み立て直しを開始します。


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U.F.O. SAのモーターの配線はご覧のようになんか透明なモノで覆われていますが、これは断線防止策の一つでU.F.O.の時代には付いていませんでした。
ですがまあ、これは筆者には馴染み深い柔らか接着剤の一種だと思われますので、比較的簡単に取り除くことができます。
というか、なんか接着剤の下で接点からサビ出てね? 緑青の色だよね?

ピンセットとかでも粗方取り除けます。

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んで、元の配線をハンダごてで外したのがこちらになります。
モーターの端子にハンダが残っていて見えませんが、円形の穴が空いていてそこに電線を通せるようになっています。
が、この元の線はその端子の脇に横からくっつけただけで、穴を通してはいませんでした。

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はい、もう新しい電線をハンダ付けして上から柔らか接着剤で防錆と断線防止をしたところです。
穴? 通さなかったよ?
古い線は7芯で新しい線は12芯で太くなっているので穴通すのもちょっと大変なんですね。
無理やり通すことを優先して端子がもげたりでもしたら最悪ですので、無理はしないでおきました。
そもそも、7芯でも別に断線してなかったですからね。
それに12芯なんてこの程度のモーターに対してはリッチに過ぎるんでしょうね。

なお、元は端子の外側に線を付けていましたが、筆者は内側に付けました。その方がやりやすかったからだけなんですが、外側の方が良い理由とかってあるんですかね?

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さらに補強しようとしてもうひと盛り接着剤盛ったら気泡だらけになってしまった。なんでや?

なお、ここまででももう複数日経過しています。
理由は主に2つあって、1つは筆者の視力の問題。
筆者もいい加減いいお歳ですので老眼とかなんでしょうが、近距離視力はそれほど悪くないんですね。
しかし、焦点がきっちり合う距離が限定的なのでメガネを外して身体屈めて覗き込むような形にどうしてもなってしまうんですね。
そうするとすぐに疲れてしまって、そこで無理して続行すると大抵は大失敗をします。

筆者は面倒臭いの大嫌いなので、こういう作業はついついさっさと終わらせようと作業をあせってしまうのですが、流石にU.F.O. SAの補修だけは万全を期したいので、接着剤は硬化するまでちゃんと1日以上空けて、疲れたらその日は止めて翌日以降に持ち越してました。

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このグリースは正直盛り過ぎました。
4年前のグリースアップではここまで盛ってなくて、経年でギアから弾かれて隅っこの方に吹き溜まりのように固まっていたので、より長期持たせたいならもっと盛ろう、と思ってガンガンに詰め込んだのですがやり過ぎました。
それが分かるのは実際にケースに収めてモーターを回転させたときになってしまいます。
コネクタ付けるのがケースに収めるのより後になっちゃったもんで。
それにね、ぶっちゃけここが盛り過ぎて失敗するなんてちっとも頭に無かったもので。

ただですね、ここは失敗といっても使えないほどのものではなくてですね、ちょっと多分今後の記事に考察を載せます。それまで少々お待ちを。

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純正のシャフトの長さだとここのケースとぴったりツライチになります。

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断線対策は他で十分に出来るのでここまでやる必要は無いのですが、こんな風に結び目を作って、引っ張られてもこの結び目が引っ掛かるので引き千切られる形では断線しない、という方法があることはあります。
ただ、12芯だとご覧のとおり結び目が小さくできないですし、結び目そのものが断線の元になってしまっても嫌なのでちょっと没ですねえ。

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結果こんな訳の分からない形に……。
結び目の中にモーターを入れたような形。
これ意味あるんだろうか?
一応、引っ張られても多少引き締まる余裕があります。
が、あんまり意味無い気がする。

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冒頭でお出ししたネジを締めたところ。
場所によってスムーズに締められたところもあれば、押し付けながら回してゴリ押しで締めたところもありました。
が、全て一応はきちっと締まりました。
バカ穴になってしまったところは今回はゼロ。良かった良かった。

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ネジが貫通するとともに樹脂の削れカスやら汚れの固まりとかがネジに押されて出てきています。
やっぱりピッチが違うとね。あんまりやるもんじゃないね。

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防錆対策でネジの頭と先を柔らか接着剤でカバー。
あと断線対策で、引っ張られてもある程度対抗できるように電線の出口も接着剤で固めています。
そもそも、新しい電線は円形が2つ繋がって正円の形をしていない扁平ですので、ここのパーツの正円の穴だと隙間が出来てしまうんですね。
なので防水も兼ねてここを柔らか接着剤で塞いでおくのは必須かと思います。

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これこんなところにグリースを塗る意味があるのか? って話なんですが、防水対策です。
ここの隙間からの水分の侵入も考えられなくはないので。
なにせ、久し振りに分解したときの汚れ具合に相当ショックを受けた筆者です。
防水、防錆には非常にナーバスになっています。

んで、あのシリコンカップの内側に豪快に入っていた水分と汚れ。
あれ、一体どこから入ったと思います?
筆者は一つの大きな可能性を発見しました。

まずはこちらの画像をご覧ください。

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一番後ろのシリコンカップから、モーターカップの縁・シリコンカップのシリコンリング・カバーリング。
3つの円盤状の物体をネジで締め込んでいるので防水対策に抜かりが無いような気がするじゃないですか。
しかし、もの凄いショートカットが出来る場所を筆者は発見しました。

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シリコンカップのネジ穴部分をちょっと外側に引っ張ってやるだけで向こうが丸見え!!!
カバー付けたってこうなります。
つまり、ここから水分も汚れも入り放題です。
乳首にアタッチメントがちゃんと当たるように調整とかしていると、これくらいの変形全然しますよね。
するとせっかく3層で挟み込んで防水対策したその脇からするーっと汗やらローションやらの蒸気が侵入してしまうわけです。
こりゃアカンわ……

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というわけで、今回はここをギチギチに防水対策しました。
柔らか接着剤でがっちり円盤とシリコンカップとの隙間を埋め尽くしています。

また、ついでにネジ頭も柔らか接着剤でカバーして防水防錆対策しています。
ここはぶっちゃけ、白いゴムをくっつけるよりも接着剤塗った方がサビなかったという実績があるのでこうしました。
今回はどれだけ長く使えるようにするかが最大のテーマですので、もう見栄えなんてこれっぽっちも気にしていません!!

あ、なお、こちらも新しいネジにしていますが、特に問題なく締められました。
良かった良かった。

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どうしてもコネクタの加工は最後の方になってしまいますよねえ。
結果、グリースを詰め込んでのモーターの動作確認が最後になってしまって、ちょっとした変化が生じたわけですが、U.F.O. SA単体のお話ではなくなるし、メンテの話でもなくなるのでまた今度お話することにします。

配線に熱収縮チューブを付けるのも止めました。
実際のところ電線が傷付いて剥き出しになるなんてこともなく使い続けられているし、元の電線の皮膜も十分に強いので必要無しと判断しました。
それに、熱収縮チューブ付けてる電線がなんか変な曲がりグセが付いてしまっているので、なんかやだなって思ったのもあります。

その分電線の径が小さくなりますので、気になる隙間は適宜柔らか接着剤で塞ぎました。ここのコネクタもそうだし、シリコンカップから出てくるところもね。

これにてU.F.O. SA8年目の大規模メンテナンスはひとまず完了です。(本当はもう1台分あるんですけど)
今度は6年、いや、8年、っつーかもう分解しなくても済むくらい動き続けてくれますように。。。

最後に

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筆者の作成コンテンツやアプリなどが役に立ったとか面白かったとか、ありましたら応援していただけると幸いです。

2022-11-13

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