事の発端はこちらのデカ反り マックスおよびガチ反りシリーズの『勿体無さ』でありました。
実使用レビュー記事『ガチ反り ノーマル 実使用レビュー (ディルド アナルグッズ)』『デカ反り マックス 実使用レビュー (ディルド アナルグッズ)』『ガチ反り ビッグ 実使用レビュー (ディルド アナルグッズ)』をご覧いただくと分かるのですが、筆者はこのシリーズの製品を3本も購入しまして、3本ともほぼ同じようなインプレッションを記述しています。
3本とも抑揚付け過ぎ、なんです。
見た目豪勢なのですが、実際に尻に挿れるとですね、とにかく煩いんです。造形のやり過ぎが性感を大きく損ねます。
これ、いつもいつも思うんですけど、筆者ってアナル界隈(なんじゃいそら)でも異端なんですかね?
世に出てくる製品っておしなべて表面がやたらと凸凹していて、やれカリ段差が、青筋血管がバキバキ!
……って、生身のバキバキカリ段差や青筋血管って簡単に変形したり抑えられたり出来るじゃないですか。
でも、ディルドはいくら柔らかくてもその場にその形状が残り続けるじゃないですか。
ある程度変形は出来ても凸凹はそのままじゃないですか。
腸壁超痛むんですけど!?
若かりし頃は回復も早くて、ある程度腸壁が痛むのはアナニーをする以上仕方の無いことだと思っていた時期もありました。
しかし、筆者のアナル性感の進展は腸壁が傷まなくなることとの同時進行でした。
特に『お気に入りディルドの悲しい最期』の記事で触れたFAAKの廃盤ディルドと出会ってから、旧来の凸凹のキツい造形が一気にイヤになってしまうくらい筆者の好みが変化しました。
のっぺりした造形に僅かな抑揚が付いているだけでも十分に、いやむしろその方が腸壁も傷まないし気持ち良いしイケる。(何度も言っていますが、筆者はアナニーで勃起して射精する人です)
造形だけじゃありません。
筆者はやや短めでやや太めのサイズが好きなのですが、世の出てくる製品はどれもこれも細長いモノばかり。
『太いの』ってなるといきなり「こんなん入るかあっ!」って言いたくなるような超上級者向けにジャンプアップ。
中間がすっぽりと抜け落ちています。
そんな中で、デカ反り マックスおよびガチ反りシリーズは貴重な細長くないディルドです。
しかし、抑揚付け過ぎたカリ段差はカリの刺激よりも段差凹み部分が一切腸壁に触れない(触れる感覚が無い)というデメリットの方が強く、また、ローションがこの凹みに集まって溜まってしまって無駄になるという欠点もあります。
血管の造形が煩くて性感が劣化し、腸壁が痛みます。
でも、太めで長くないディルドってあまりにも種類が少ないので超貴重なんです。
とはいえ、このままで使う気にはなれない。
そこで、カリ段差を減らして血管の凸凹も減らすDIY整形にチャレンジしよう、と、こうなったわけであります。
まあ、チャレンジとか言っても、筆者この手の整形は初めてではありません。
特に『床オナ式名器 -種付けプレス- 実使用レビュー (据え置き型オナホール)』などオナホールなんかはそんなに使ってなくても亀裂がバリバリ起こるので、結構な頻度で溶接工事をしたりします。
それなりに経験はあるだけに、このままでは綺麗には整形できない、ということも最初から分かってはいたんですけどね。
まあそれでも、一つ試してみたい新ネタがあったわけです。
この手の柔らか素材は熱で溶かして整形したり溶着させたり、というのが基本になります。
過去にはガスコンロで金属炙って、なんてこともしたことがありましたが、半田ゴテが手近な道具になるかと思います。
ただ、そのままですとコテ先が造形に向いていないので、それっぽいコテ先を物色……。
すると、『簡易型シーラー』なるものが目に止まりました。
半田ゴテとほぼ同じ胴体にビニール袋等を溶着させるのに適した形状のコテ先。「ヘラ型」とも書いてありました。
そして、それらの製品には付属品がありまして、それが「セロファン」でした。
『簡易型シーラー』は40W。筆者の手元に40Wの半田ゴテはあります。
ならば、造形向きのコテ先とセロファンを揃えれば少なくとも『簡易型シーラー』と同等の造形環境は得られるはず。
はい。100均でセロファン〜。
特に拘りは無かったのですが、一応無色のものが入っていて一番総面積の大きい製品を選んだつもり。
『簡易型シーラー』にこういうものが添付している、ということは、セロファンは半田ゴテの熱に耐える素材という理解で良いんだよね?
と軽く調べてみると、大雑把に言ってしまうと木や紙と同類なのですぐに燃えたりはしないだろうが、多分焦げます。
というか、添付のものだけではやがて足りなくなる、ということなので1枚で長く持つものではないレベルであろうことは覚悟しなければなりません。
大丈夫なんか? それ?
んで、なんでこんなものを調達してみたのかというと、従来熱源を直接当てて溶かす加工は何度か経験があって、大抵は溶けた樹脂が熱源にくっついて取れなくなり、猛烈に煙を噴いたり、焦げたり、最悪燃えたりするからです。
セロファンを間に介すことで樹脂が溶けても熱源、ここではコテ先、にくっつかないのであれば上記のような煙や焦げを防げるし、コテ先にくっついて来ない分樹脂の損失も少なくすんでメリットだらけよね!
って思ってしまったんです。そんなに甘くは無かったんですげど。
コテ先の方はこんなモノを用意してみました。
六角レンチ。
まぁ、うちに転がっていたものです。
サイズは3/16インチ
人によってはアルミの丸棒をぶっ叩いてコテ先もDIY、なんて方もいるようなのですが、筆者は手持ちのそれっぽいモノで誤魔化しました。
一応、途中で角度が90度曲がったりしていて、単純ストレート形状よりは造形向きなのではないだろうかという淡い期待を込めて。
なお、熱源になるので、一瞬にして(は大袈裟だけど)錆びたりしないだろうか? という心配もしていたのですが、今回に関しては大丈夫だったようです。
それよりも、全然考えが及んでいなかったところに問題が。問題……。良いよね、もう、ここで問題点全部吐き出しちゃうよ。
■問題点その1
そもそも40Wでは熱量不足という問題。
溶かす相手が半田ではなく、袋のシーリングでもない、ディルドという塊を溶かしに掛かるには40W程度の熱源では不足と言わざるをえません。
いえ、溶けはするんです。なんなら焦げるし、やりようによっては炎まで出ます。
しかし、表面だけとはいえ塊の一部を溶かそうとするには結構な時間が掛かります。
それでいて、溶け始めると、一気にずぶずぶと行ってしまう傾向にあって、溶け出すまでの待ち時間が長く、集中力を保つのが非常に難しいです。
コテ先の当て方が適当でちょいちょいズレたりしていると延々と溶け始めてくれなかったりもします。
なお、これはコテ先に六角レンチなんてものを使ったのがいけないのでは? と思われる方もいるかと思いますが、普通のコテ先よりも先が長い分先端まで熱が届くのが遅いというのは確かにありました。
もしかしたら、熱伝導率も悪いかもしれません。
が、コテ先を元のに戻したところで傾向は変わりませんでした。
ディルドという塊に対して絶対的な熱量という点で明らかに不足です。
なお、オナホールの内側を溶かして補修していたときにはそういった問題はほとんど感じていませんでした。
恐らく、オナホールの方が一般的に元から柔らかく、油分が多いか何かで溶けやすいんだと思います。
あと、オナホールは穴の内側を熱するので表面積が小さいというのも溶けやすさに差が出る要因かもしれません。
■問題点その2
結局、焦げるという問題。
さっきまで、なかなか溶けないって愚痴ってたのに結局焦げる、って何やねん! って話なのですが、なかなか溶けなくてずっとコテ先を当て続けているとセロファンが焦げてきます。
作業中に諦めて直にディルド本体にコテ先を当てるようにしてしまったのですが、そうなると今度は溶けた樹脂がコテ先にくっついてしまい、それが焦げます。
そして、焦げてからわざわざディルド本体に戻ってくっついてくれたりします。
■問題点その3
溶けかけという中途半端な状態で毛羽立つ問題。
これはまだ真面目にセロファンを介してディルド表面を溶かそうとしていた頃の画像ですが、既に竿部中央辺りに焦げが発生しているのもありますが、カリの部分にご注目ください。
半端に溶けているところがありますでしょ?
セロファンを取ってみるとこんなです。
半端に溶けたところが毛羽立ったり浮いたりして全くディルド本体から別物になってしまっています。
綺麗に溶かして滑らかにしたいのですが、こんな感じに半端に溶けた状態から焦げまでの間の綺麗に溶けて滑らかに固まってくれる範囲というものが存外に狭くて造形に苦労します。
もう一個画像を見てもらおうかな。今度は竿部。
一番テカっている辺り、血管造形の出っ張りを溶かして滑らかにしようと頑張っていたのですが、ざらざらの鮫肌みたいな表面になってしまっているのが分かりますか?
セロファンを介して熱すると、ただでさえ足りない熱量がさらにダイレクトに伝わらなくなることで不足して、こんな感じに半端な溶け具合で固まってしまうという結果になりがちでした。
しかも、セロファンとディルドが綺麗に剥がれてくれないケースもちょいちょい発生しまして。
ね。セロファン側に半端に溶けた樹脂がくっついちゃってるでしょ。
結局、セロファン越しでうまく溶かすことが難しかったので、途中で諦めて直にディルドを熱するようになったのだけど、そうしたら溶けた樹脂がコテ先に残って焦げてからディルド本体に戻って来てくっついて離れない、というふうになりまして、結果。
見て、この汚い仕上がり。
もういっちょ。
黒いぽちぽちが焦げです。とほほ……
ではどうしたら良かったのでしょうか?
理想論から言えば、もっと熱量を安定供給できるディルド整形向きの環境を揃えるべきでした。
普通の半田ゴテでは熱すぎて焦げるくせに、ディルド本体を熱するにはコテ先が小さ過ぎるため、コテ先をディルド本体に当てた瞬間コテ先が一気に冷えてしまいます。
だからディルド表面が溶け出すまでに異様に時間経過が必要となってしまいます。それでいて溶け始めるとコテ先の温度が高過ぎる状態を維持出来てしまうため焦げる。
もっと熱容量の大きなコテ先を持ち、ディルドの物量に負けず、それでいて焦げるほど温度が上がらない、適温をキープできる。そんな電熱機器が必要でした。
ですが、まともにそのような機材を揃えようとすると新品ディルドが何十本買えることか、という世界になりそうでしてコスト的に全く見合いません。
そこが個人の素人の限界点です。残念ながら。
あ、もっと汚い写真があったから載せておきますね。
もう破れかぶれよね。こんなんでも2,3時間格闘してたんですよ。こんなんでも……うっ(´;ω;`)
この焦げだけ見ていると、焦げが腸壁を傷付けてしまうのではないかと心配するところなのですが、一応今回の焦げはそこまで固くなく、鋭利でも無く、実用上は特に問題は今のところありません。
こんなクソ整形でも、成果は一応ありまして、腸壁の痛みも減りましたし、造形の煩さが幾分緩和されて性感にもプラス効果がありました。
とはいえ、ドラスティックに造形をイジれたわけではないので素性がひっくり返るほど激変させられたわけではなく、中途半端といえば中途半端な結果に収まってしまっています。
まあ、元の造形のままだったら使い続ける気がなかなか起きなかったので、やらないで放置になってしまうのなら、やって多少でも使う機会が増えるだけでも儲けもの、という思いでやってみました。
とかいっても、ついつい現在唯一廃盤FAAKディルドに近いサイズと良い感触を持つディルドである『マニアックワールドZ 01.ずんぐりパワフルタイプ 実使用レビュー (ディルド アナルグッズ)』に手が伸びてしまうので、そんなに使用頻度が増えたわけでもないのですが。(^^ゞ
それにしてもマニアックワールドZだって筆者にはちょっとサイズ不足で、もうちょっと亀頭が大きくなって欲しいし、太さももうちょっとだけ欲しいし、っていろいろと不満点はあるにはあるのですが、何せ他に常用したくなるレベルの製品が存在しないので現状はほとんどコレ頼みという状況が続いてしまっています。
マニアックワールドZだって最初の頃はまだFAAK廃盤ディルドが現役だったから使う気になれないって酷評してたのによ……。今じゃあこれが唯一神だもんなぁ。みんなオラに太短くて凸凹の少ない感触の良いディルドを分けてくれっ!(結構切実)
アダルドグッズや同人コンテンツなどをご購入の際にはこのサイトのリンクを踏んでから購入していただけると、いくばくかの紹介料をいただけるので筆者が大変助かります。(リンクは1回でOK。また、リンクと異なる製品の購入でもOKです。)
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↑2023-03-17