U.F.O. TW 長持ちさせるために気を付けたいこと

筆者のU.F.O. TW
U.F.O. TW
は過去記事『U.F.O. TWを分解してみる その2 とりあえず分解しきる』、『U.F.O. TWを分解してみる その1 本体内部到達まで』にありますように片側が故障してしまいまして、故障を機にえいやっと分解出来るところまで分解してそこから2年近く放置しています。
それでまあ、自分で分解したことからも分かるとおり筆者は正規の業者による修理を諦めていますが、自力修理の方策はある程度は考えております。
しかし、筆者の手元にはU.F.O. SAが2セットあり、さらに恐らく内部構造が同じであるU.F.O.も2セットあるため、一番故障して欲しくない重要部品であるギアモーターに関していえば8個部品を保持していることになります。(実はこの間1つギアを変形させてしまったっぽいので残りはギア7モーター8になります。)
大切にメンテナンスしていけば10年以上使用していても故障率が1/8ですので、単純計算で行けばもう筆者はアガリ。要は筆者の方が先にお陀仏なのでもうU.F.O. TWに固執する必要も無いですし、DIYグッズコントローラーを実用化してしまった今となってはコントローラーの反応もDIYの方が上だったりしますので、ますますU.F.O. TWは筆者には不要な子ということで今まで放置して来ました。

ただ、筆者はこのようにもうアガってしまっていますが、U.F.O. SAを所持しておらずU.F.O. TWに頼るしかないという状況にある人も相応に居ると思われ、また、詳細な分解記事があったところで自力修理の案まで思い付かない人も相応に居るかと思われます。
筆者は先に挙げた過去記事で詳細に分解の様子をレポートしたことで『もし仮にU.F.O. TWを自力修理するとしたらこうするだろうな』というケースを何パターンか頭に思い浮かべていますので、今回はそれを、筆者が実際に代替になりそうな安物のギアもしくはモーターを購入してみて、自力修理の可能性を数パターン提示してみようか、……と思ったのですが、その話をするに当たって前段として話しておくべきことがあります。

それが今回のお話。『そもそも故障させないように使う』には何に気を付けたら良いのか、というお話です。
筆者のU.F.O. TWの故障パターンはギアの変形による回転不能でしたし、U.F.O. TWの故障パターンとしてはギア変形故障が一番多いであろうとは思うのですが、それ以外にもどうしようもない弱点が幾つかありますので、その辺りを纏めてここに記載しようと思います。
なお、これはあくまでも筆者目線による判定であるため誤診が含まれる可能性があることをご了承ください。
また、全てが網羅されているとも言えないと思います。
あくまでも、皆さんご自身が考えるときの補助というか『こういう考え方もあるんだよ』という1つの参考意見として捉えていただければと思います。
それでは早速、各故障パターン毎にお話を進めて参りましょう。

ギア変形故障

まず最初はやはり、筆者も経験した、モーターに付属している減速ギアのどこかに強い力が掛かって変形してしまった結果スムーズに回転することが出来なくなり最悪動かなくなってしまう、という故障パターンについて話すべきでしょう。

上の画像はギアモーターが3つ並んでいますが、真ん中がU.F.O. SA、下がU.F.O. TWです。
一目して分かるとおり、U.F.O. TWのシャフトが長く、その先にアタッチメントを付けて乳首と摩擦を起こさせますので、テコの原理で強い味噌擂り運動の力が掛かってしまい易いです。
味噌擂りとは要はシャフトの軸受をガバガバに広げてしまうような、軸に対して真っ直ぐではない斜めに押し込むような力が掛かりながら回転することになるので、軸受の奥側がより強く斜め方向にネジネジグリグリされてしまうのでギアの変形もしくは軸のズレ等が発生し易く、変形してしまうと、強く動かすときは動いても途中意図しないところで止まってしまったり、あるいは弱い動きでは動き出すことが出来ずにモーターが唸るだけみたいになりがちです。

さらに言うと、U.F.O. TWはカップが深いため乳首がアタッチメントまで届かずにアタッチメントを底上げしている方も多いかと思います。
となると、テコの力点がさらに遠くなるため作用点であるギア側にさらに強い斜め力が掛かってしまうことになります。
また、U.F.O. SAではアタッチメントを磁石で脱着するようにしていたために強い力が掛かったときは磁石がズレることである程度力を逃してくれたりしますが、U.F.O. TWでは6角形の凹凸をガッチリ嵌め込みますので力が全く逃げることなく全てギアに負担として伸し掛かります。

なので、U.F.O. TWはその構造上圧倒的にギア変形による故障が起き易い設計になっています。
筆者はここがU.F.O. TW最大の弱点だと思っています。
ちなみに、U.F.O. SAはシャフトが短いし磁石だしなるべく面で受けようとしているからそうそうギアは変形しないだろ、とか思って調子に乗ってガンガンに強くアタッチメントを押さえ付けて使っていたら1台ギア変形による回転抵抗の大幅な増加をさせてしまい事実上1つギアをぶっ壊してしまいましたので、U.F.O. SAでも起こるようなギア破損はU.F.O. TWだとその何倍も危険であると筆者は考えます。

ギアは自力修理においては最難関(交換しようにも減速比やシャフト長が同じギアが入手出来ない)ですので出来れば壊したくないところ。
対策としてはあまり強くアタッチメントを当てたり押さえ付けたりしないように気を付けて使うしかありません。

ギアモーターへの浸水

ここからは筆者が実際に経験したわけではないので、恐らくここが弱点、という筆者の予想になります。

え? 浸水って、U.F.O. TWって防水なんじゃなかったの? まあ、確かに防水を謳ってますよね。
しかし、筆者はここに1つ罠があると思っています。それは、使用中/使用後の温度差です。

U.F.O. TWの防水対策は大変強固でU.F.O. SAとは比較にならないくらいなのですが、どうしても弱点が1箇所だけ露出しています。
それがここ、シャフト部です。

ギアモーターの取り付けネジの露出すら嫌ってわざわざ樹脂カバーを付けて、軸穴の周りにはOリングを配置して薄っすらグリースまで塗布しています。
これだけやればバッチリだろうと一見思いたくもなるところではありますが、シャフト=軸と軸受の隙間は残念ながら露出したままです。
軸と軸受なんて元々ほとんど隙間が無いから水分なんてほとんど入りようも無いだろう、と普通は考えますよね。筆者も長いことそう思って来ました。
しかし、筆者が自己修理で補強しまくったU.F.O. SAでも長年使っていると結局『なんでこんなところまで?』と思うような浸水痕が出来ます。

その理由として筆者が考えるのが『温度差』です。
U.F.O. SAにしろU.F.O. TWにしろ、使用中は身体にカップやアタッチメントが接触していますし、モーターやギアが回転しまくりますのでそれなりに発熱します。
そして、使用直後にカップの様子がどうなるかちゃんと観察したことがありますでしょうか?
人間の皮膚というものは結構蒸散しているものでして、寒い冬の使用であってもカップ内側にはびっしりと細かい水滴が付いたりします。夏場なんかだとカップ取った瞬間に汗汁が垂れることだってあったりします。
仰向け使用に限っていてもこれです。うつ伏せ使用なんかだとローションと汗が混じって軸と軸受部の窪みにも落ちてしまうかもしれません。
それでもそんなデカい隙間は無いんだし……って思いますよね。

温まって膨張した空気は冷えるとき体積を減らします。
防水対策を施しているU.F.O. TWの空気の出入り口は基本この軸と軸受部の隙間になります。
そう、使用後に冷えていくときに周辺の空気を吸い込んでしまう。つまり、そこが汗やローションなどで濡れているとそれを吸い込んでしまう危険性が高いのです。
筆者の分解記事を見た方はお分かりのとおり、U.F.O. TWのギアには軸と軸受部を含めて目立ってグリースアップをした痕跡がありません。
ですので、極狭い隙間ですが、浸水を防ぐようなものが全く無ので使用後に例外なく周辺の水分を吸い込んでしまう恐れがあります。
そんなもの、仮にあったとしても微々たるものだろう? そのとおりです。
ですが、使用回数が500回とかそういうレベルになったらどうでしょう?
また、筆者のU.F.O. SAの方の分解記事やメンテナンス記事は御覧になったことがありますでしょうか?
長期使用していると、柔らか接着剤で浸水を封じていても内部には汚れた水分が付着し(汚れの大半は恐らくネジ等のサビ)、さらにプラスチック部品同士をネジ止めして密封したモーターケースの内部にまで僅かですが水分が侵入してしまいます。
対策していてもそんな具合なのですから、極小の隙間とは言え対策出来ておらず素で露出している軸と軸受部分からの浸水は毎回少しずつ進んでしまうことでしょう。
特にうつ伏せ使用等で軸周辺にローションを垂らしてしまっている場合はそのローションがギア内に引き込まれて固着しますので、ギア固着の原因になり得ます。
また、そこで一旦ローションを溶かすような処置などを施すと、ギア内で溶けたローションがさらに奥へ行って最悪モーターが故障するなんてこともあるかもしれません。

対策としては使用直後にすぐ軸受周辺の水気を拭き取ったり吸い取ったり吹き飛ばしたりすること、になると思います。
実際にはシャフトには六角形のアタッチメント固定用パーツがくっついていて軸受部分は露出していないように見えますし、防水対策をしているように見える保護パーツには絵の具のパレットみたいな形の水分の受け皿となるような窪みを設けていて浸水をブロックしているようには見えるのですが、水蒸気はこの奥の軸受部分にまで僅かですが確実に到達します。
ので、ギア固着やモーター固着、サビ付きなどをきっちり防ぎたいと考えるのであれば、使用直後にこの軸の根元と奥まっているが露出している軸受付近の水分を取り除くことを徹底すると良いかと思います。

軸と軸受の隙間が問題なら予めそこをグリースで塞いでおいたらどうか、というアイデアもあります。
しかし、空気の膨張と収縮を繰り返す過程のどこかで結局空気の通り道が出来てしまうことになるかと思います。
グリースによる完璧な封鎖は恐らく無理なんじゃないかと筆者は思います。
また、使用中の熱でグリースが柔らかくなって垂れてくる可能性も無くはないので、それを理解したうえでグリースを埋め込んでおくというのはまあ、完全な対策ではありませんが無くはないかなと思います。

ここまで細かいことをグダグダと述べて来ましたが、逆に、何もしなくても仰向け使用であれば恐らく数百回使ったところでそんなに大きな問題にもならない可能性ももちろんありますので、そんなにナーバスにならなくても良いだろうという考えも否定するものではありません。
というのも

ギア摩耗

例え頑張ってギア保護を徹底したとしても、ギアのグリースアップがほぼされていないように見受けられることから摩耗による損傷という故障ケースも充分考えられるからです。
このギアグリースアップを個人で行おうとしても、分解せずにグリースアップをすることはほぼ不可能でしょう。

筆者はU.F.O. TWの使用回数が少ないうちにギア破損させてしまったのでギアの摩耗については目視で分かるほど進んではいなかったのですが、U.F.O. SAでは初期状態から最初の故障に至るまでガンガンに使い倒していた結果、分解したときに鉄粉がたくさん出てきまして。
筆者はこれを長いことモーターの摩耗かと思っていたのですが、ギアにグリースアップを施してからはこの鉄粉を見ることがなくなりましたのでギアの摩耗だったと今では考えております。
筆者の購入したU.F.O. SAはもちろんのことU.F.O. TWも一見ギアにグリースが施されているようには見えない、仮にグリースが塗布されていたとしてもごく少量、いやしかし、Oリング周辺のグリースは少量でも目視確認出来たのに、それがギア周りには見えなかったのでやっぱりギアにはグリース塗られてないんじゃないかな?

すると、長期使用でどうしてもギアが摩耗してやがて回転不良に至りますので、それを個人で対策したいのなら結局分解するハメになるので、でも分解なんて極力したくないですよね。
分解したくないのであればこのギア摩耗がどんなに気を付けて使用していてもやがて故障に至る原因の1つになるかと思います。

そしてもう1つどうしようもないのが。

バッテリー劣化

こればっかりは本当にどうしようもないですからね。
こちらも当然個人で対応するなら分解必至。それが嫌なら定期的に修理に出すしかありません。

こちらきっちり満充電500回分使用出来たとして1回の満充電で仮に2時間(定格では稼働時間は1時間とされていますが、実際には常に最大回転させているわけではないのでそれよりは使用時間が伸びると思うので倍で計算してみます)だとすると、バッテリー交換を要するまでに使用できる総合計時間が1,000時間ということになります。
仮に毎日1時間使用すると仮定すると3年弱でバッテリー交換要、という計算になります。

長期間、長時間使用したいなら結局修理は必須

というわけで、どんなに大切に使っても純正のまま使用を続ける限りは結局ギア摩耗もしくはバッテリー劣化で定期的な修理が必要になる、のではないかというのが筆者の見解です。
もちろん、筆者の見立てが厳し過ぎるので現実には純正のまま5年10年と使い続けてられる人も居るかと思います。
筆者はヘビーユースのパワーユーザーだったので、U.F.O. SAなんか1年持っていないですからね。2年とか4年とか放っておいても大丈夫になったのは自力修理して補強してからの話ですので。
筆者のU.F.O. TWはそんなに回数使い込むまえにギア変形で故障してしまったのでキア摩耗問題にもバッテリー劣化問題にもかすってもいないのですが。

次回本題

というわけで、もちろん、定期的に純正のメンテナンスを受けるというが正規の正しい方法ではあるとは思うのですが、筆者は超絶貧乏人なので初期費用にしても維持費用にしてももうちょっと正直付いていけないというのが本音です。
そして、筆者と似たような理由でU.F.O. TWの使用継続を諦めた人もそれなりにいらっしゃるかもしれません。

次回は純正の修理を諦めて自力で安価にどうにかして使用し続けられないかと考えたときに庶民の一個人がどんな手を打てるのかという本題に進みたいと思います。
ここまでのご清聴(?)ありがとうございました。お疲れ様でした。(なんか選挙に影響されてる?)

2026-01-27

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